TISとナッジの新たな挑戦、スタートアップスイートとは
2025年1月27日、TIS株式会社とナッジ株式会社が共同で提供を開始する『スタートアップスイート』。このサービスは、クレジットカード事業を新しく立ち上げようとする企業に対し、幅広い領域のサポートを提供するパッケージです。具体的には、事業の立ち上げから運営に至るまでのノウハウを包括的に支援します。
新たな需要に応える背景
近年、しっかりとした経済基盤を持つ企業が自社ブランドのクレジットカードを発行するケースが多くみられます。百貨店や電鉄系企業、大手スーパーなどがこの流れに乗り、顧客の囲い込みやデータの利活用、手数料収入の多様化に成功しています。その結果、経済産業省は2025年までにキャッシュレス決済比率を40%にする目標を掲げ、すでに2023年にはその数値に迫る39.3%を達成しています。
こうした流れの中で、新たにクレジットカード事業に参入する企業のニーズは高まっていますが、逆に言えば、そんな中でも参入することは簡単ではありません。特に、法令遵守とセキュリティの確保が求められる金融サービスは、初期投資が大きいため、大手企業が参入する一因ともなっています。このような状況において、TISとナッジは業界の課題を解決するために共に歩み始めました。
スタートアップスイートの内容
サポート内容は多岐にわたります。まず、事業化に向けたコンサルティングサービスとして、事業戦略の策定やマーケティングの支援、法規制対応、顧客対応などがあります。また、これに加えて、専門的な知識を持つ企業とのアライアンスを通じて、より多様なメニューが提供されます。
このサービスは、特に新しいクレジットカード事業を立ち上げたい企業が、初期投資を抑えつつも豊富な選択肢から必要なサポートメニューを選べる柔軟性も大きな魅力にされています。企業の現状やニーズに応じて、目的に合ったメニューを選ぶことが可能です。
提供されるメニューの一部
スタートアップスイートでは、クレジットカード事業に必要な関連業務が組み合わされたパッケージが提供されます。事業戦略策定から顧客対応、マーケティングなど、これらはすべて、ナッジとTISの強みを生かしつつ、専門性高いノウハウが結集されています。
初期投資と導入コスト
参考価格は税抜きで5,000万円からで、スタートアップスイートを通じて事業立ち上げが進めば、必要な環境を最短6ヶ月で整えることが可能です。これにより、より多くの企業がスムーズにクレジットカード事業への参入を果たせる状況が整います。
未来への展望
TISとナッジは、クレジットカードのプログラムを通じて、金融サービスの分野における新しい価値の創造に注力しています。今後も市場のニーズを指標として、スタートアップスイートのメニュー改善や拡充を進める見通しです。また、より専門的なサービスを提供するために提携企業をさらに増やしていくことにも取り組む予定です。
まとめ
新しいクレジットカード事業の立ち上げを支援するスタートアップスイートは、プロセッシング技術やマーケティング、法制度の対応など包括的なサポートを提供することにより、企業の成長を促進します。クレジットカード事業を検討している企業にとって、非常に重要な支援となることでしょう。これにより、今後のキャッシュレス社会の進展にも寄与することが期待されています。