キヤノンITSが国際カンファレンスでの発表を通じて提言
キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は、サイバーセキュリティラボの専門家が福岡での「36th Annual FIRST Conference(FIRSTCON24)」及び、スペインのアビラでの「C1b3rWall」に参加し、共同研究の成果を発表しました。この発表では、世界各国で同様の攻撃パターンが観測されることを示唆し、国際的な協力と情報の連携が今後ますます重要になるとの見解が示されました。
カンファレンスの概要
36th Annual FIRST Conference
非営利団体「FIRST」が主催するこのカンファレンスは、インシデントの予防や対応に関する情報共有を推進する目的で開催されており、今年で36回目となります。約1,000名の参加者が集まり、700を超える申請の中から厳選されたプレゼンテーションが行われました。特に、キヤノンITSの発表後には多国籍の参加者との活発な意見交換があり、報道陣によるインタビューなども受け、発表内容が大きな注目を集めました。
C1b3rWall
スペインの警察学校が設立したC1b3rWallプロジェクトの一環として行われるこのカンファレンスには、80カ国から約1万6,000名が参加し、サイバーセキュリティに関する質の高いトレーニングが話し合われました。国際的なトレーニングの場として位置づけられるこのカンファレンスは、特に参加者同士のネットワーキングが重要視されています。
発表内容の深い意味
キヤノンITSは、スペインのIT企業と共同で行った研究の成果をもとに、同じ攻撃パターンが異なる国で時間を空けて発生することをデータとして提示しました。これにより、サイバーセキュリティのリスクに対処するためには、国際的な情報共有と協力が不可欠であることが強調されました。
今後の取り組み
このカンファレンスを通じて得られた知見や意見は、今後の活動に活かされる見込みです。キヤノンITSは、さらなる社会のセキュリティ向上に貢献するため、国内外での情報収集や解析、発信活動を積極的に進めていく方針です。
サイバーセキュリティラボの役割
キヤノンITSのサイバーセキュリティラボは、25年以上にわたるセキュリティ対策製品の開発やサポートの実績を持ち、2017年に設立されました。現在、マルウェアの挙動解析やサイバー攻撃に関する脆弱性の調査、研究活動に加え、情報発信など、多岐にわたる活動を行っています。これにより、日本の企業や組織に対して「安全」と「安心」を提供していくことを目指しています。
今後も、サイバーセキュリティの重要性が増していく中で、キヤノンITSはその動向に対応しつつ、より良い社会づくりに寄与していくことでしょう。