若者が挑むメディア教育
2025-03-05 16:33:48

高校生が提案したメディアリテラシー教育の新たな形とは?報告会の様子

高校生が発信するメディアリテラシー教育の未来



2025年2月16日、株式会社ユーザベース社が開催した第2期「フェイクニュース時代のメディアリテラシー育成プログラム」報告会では、7つの高校から38名の高校生が自ら開発した授業案や教材を発表しました。このプログラムは、若者が主体となり、現代の情報社会で必要とされる「メディアリテラシー」を身につけることを目的としています。

メディアリテラシー教育とは


メディアリテラシーとは、情報を読み解く力や信頼性を判断する能力を指します。特に、SNSが普及する現代においては、フェイクニュースが問題視されているため、正確な情報を見極める力の必要性が高まっています。本プログラムでは、若者自身が授業を設計し実施することで、より実践的な知識とスキルを養うことを目指しています。

報告会の内容


この日の報告会では、参加した高校生たちが開発した授業案は5種類、教材は6種類にのぼりました。特に、古文の授業を通してメディアリテラシーを理解する内容や、楽しみながら学べるゲーム型教材が注目されました。たとえば、静岡雙葉高校の生徒は「災害時の情報活用力向上」をテーマにしたカード型ゲームを開発し、災害時における情報収集や判断力を高めることを狙いとしています。

古典文学から学ぶ現代の情報リテラシー


奈良女子大学附属中等教育学校の生徒たちは、日本の古文を通じてデマの影響を学び、現代における情報の取り扱いについて考える授業を開発しました。事前と事後のアンケート調査を行った結果、情報の正確性を確かめる意識が13%向上したという成果も報告されました。このように、単に知識を得るだけでなく、批判的思考力を育む成果が現れています。

高校生の取り組みに対する評価


一般社団法人インターネットメディア協会の代表理事、瀬尾傑さんは、高校生たちのプロジェクトを高く評価しました。彼は「情報を受信するだけでなく、発信する際のリテラシーも意識している点が特に素晴らしい。やがて社会に出た時、この経験は非常に役立つでしょう」と述べ、若者たちが社会的な問題に取り組む姿勢を称賛しています。

今後の展望


本プロジェクトは、三菱みらい育成財団の支援を受け、さまざまな教育機関やメディア関係者が共同で取り組んでいます。今後も2025年度までの三年間にわたり、さらに充実したプログラムを実施していく予定です。教育に携わる人々の協力のもと、若者たちがより良い情報社会を築くためのスキルを身につけていけることを期待しています。

高校生たちの新たな挑戦は、未来のメディアリテラシー教育のさらなる可能性を感じさせてくれるものでした。


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会社情報

会社名
フェイクニュース時代のメディア情報リテラシー育成プロジェクト
住所
愛知県刈谷市井ケ谷町
電話番号

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