オラクルとAWSが戦略的提携、Oracle Database@AWSを発表

オラクルとAWSの新しい戦略的パートナーシップ



2024年9月12日、テキサス州オースティンおよびワシントン州シアトルより、オラクル・コーポレーションとAmazon Web Services, Inc. (AWS) が新しいサービス「Oracle Database@AWS」を発表しました。このサービスは、ユーザーがAWS内からオラクルの自律型データベースおよびExadata Database Serviceにアクセスできるようにするものです。

この「Oracle Database@AWS」は、オラクルのクラウドインフラからAWSにかけて統一されたエクスペリエンスを提供し、より簡素化されたデータベース管理とカスタマーサポートを実現します。ユーザーはAWSの各種高度なAIや機械学習サービスと無理なく接続でき、「Oracle Database」のエンタープライズデータを活用したアプリケーションを運用できるようになります。

オラクルの技術リーダーであるラリー・エリソンは、マルチクラウド環境を求める顧客からの高まる需要に応えるために、この提携が重要であることを強調しています。「AWSデータセンター内で稼働する『Oracle Cloud Infrastructure』により、顧客に最高のデータベースおよびネットワークパフォーマンスを提供できる」と述べました。

AWSのCEOであるマット・ガーマンは、「2008年のクラウドサービス開始以来、多くの企業がAWSでオラクルのワークロードを運用してきた。新たな提携により、ユーザーは信頼のあるエンタープライズソフトウェアをAWS上で活用できる」と述べています。

Oracle Database@AWSの機能


「Oracle Database@AWS」では、以下のメリットが期待できます:
  • - データ統合の簡素化:Oracle DatabaseのサービスとAWSの各種Analyticsサービス間で、データをスムーズに連携し、迅速な分析が可能となります。
  • - クラウド移行のサポート:Oracleの移行ツールを使用することで、データベースのクラウドへの移行が簡素化されます。
  • - 購買の柔軟性:AWS Marketplaceを介して、既存のAWS契約を利用してOracle Databaseサービスを購入可能。

AWSの管理コンソールやCLIを通じ、「Oracle Database@AWS」を容易に設定できます。また、複数の拠点でのワークロードの構築が可能なため、システムの可用性を高めることができます。これにより、企業は変化するニーズに対して迅速に対応できるようになります。

各業界の声


この新たなサービスの発表に対し、様々な業界から期待の声が寄せられています。例えば、Best BuyのBrian Tilzer氏は「AWSを優先クラウドプロバイダーとすることで、個別化された家電ショッピング体験を提供できる」とコメントしています。また、FidelityのJoe Frazier氏は、オラクルとAWSの協力によって「最も重要なワークロードをクラウドで展開するための手段が提供される」との認識を示しています。

さらに、VodafoneのScott Petty氏は「業界をリードするAWSとオラクルの協業は、当社のお客様に大きな利点をもたらす」と期待を寄せています。

今後の展開について


「Oracle Database@AWS」は2024年内にプレビュー版が提供され、2025年には正式提供が開始される予定です。これに伴い、さらに多くの地域でサービスが展開される見込みです。

この新たなパートナーシップにより、オラクルとAWSは、金融サービス、ヘルスケア、製造業など様々な業界の顧客に対して、新たな価値とインサイトを提供することが期待されています。今後の展開に注目が集まります。

まとめ


オラクルとAWSの新パートナーシップは、従来のデータベース管理の方法に革命をもたらし、企業が迅速にクラウド環境に移行するための大きな助けとなるでしょう。「Oracle Database@AWS」は、エンタープライズデータの管理を一新し、ビジネスの未来を変革する可能性を秘めています。顧客は、この新しい服務を通じて、より気軽に最新の技術を利用できるようになります。

会社情報

会社名
日本オラクル株式会社
住所
東京都港区北青山2-5-8オラクル青山センター
電話番号
03-6834-6666

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