伊予銀行のペーパーレス化とDX推進
愛媛県松山市に本店を置く株式会社伊予銀行が、2024年5月から全行で進めるペーパーレス化に向けて、ナレッジベース「Helpfeel Cosense」を導入しました。この取り組みは、サポートセンターのデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進し、業務の効率化を図るものです。
452冊の紙マニュアルをゼロへ
伊予銀行では、従来452冊あった紙のマニュアルをゼロにするため、デジタル化の具体策を模索していました。この取り組みは、伊予銀行のビジネスマーケティング部課長代理である橋本理絵氏によって推進されました。伊予銀行は本社ビルの建て替えプロジェクトに合わせ、徹底したペーパーレス化を急務とし、ナレッジマネジメントを実践することを決定しました。
Cosense導入による効果
「Cosense」は、各オペレーターが自身の対応記録をもとにナレッジをまとめることができるため、業務での再利用が容易になります。これにより、ナレッジが組織全体で共有され、改善が進む仕組みが確立されました。導入からわずか1カ月で246件の記事が作成され、AIの活用が各メンバーに定着しました。
「検索してヒットする手応え」が得られるようになり、現場でも「役立つ」という実感が広がるとともに、紙を手放す不安も軽減されたと言います。現在、約7割の紙資料を削減することができ、徐々にペーパーレス化の道筋が見えてきているそうです。
参加するイベントでの登壇
伊予銀行の橋本氏とHelpfeel社の澤田智希が、「HDIアカデミー2024/KCSアカデミー2024」において、この成功事例を紹介します。イベントは2024年10月23日(水)に開催され、参加者に向けて具体的な取り組みや成果を発表予定です。
これは、特に平均年齢54歳で構成されるサポートセンターの社員が全員AIを活用できる環境を整え、デジタル化を推進する好例です。私たちも、こうした先進的な取り組みから学び、ペーパーレス社会の実現を目指すべきです。
まとめ
このように、伊予銀行の取り組みはペーパーレス化を実現するだけでなく、ナレッジマネジメントを通じた組織の強化にもつながっています。Helpfeel Cosenseの導入により、多くの紙資料を減らし、効率的な業務運営を可能にしています。今後も伊予銀行の取り組みから目が離せません。これからも同様のケースが広がることを期待しています。