日本初のeSports向けセキュリティ企業「株式会社Sentry」の取り組み
近年、コンピューターゲーム業界は目覚ましい成長を遂げており、特にeSportsは多くのファンを魅了しています。しかし、その裏には「チート」と呼ばれる不正行為の存在があり、ゲームの公平性を脅かす深刻な問題となっています。そんな中、福岡県大野城市で設立された「株式会社Sentry」が、日本初のWindows環境に特化したアンチチートサービスを展開しています。
代表の沖絢斗氏の背景
株式会社Sentryの代表取締役、沖絢斗氏は2019年から独立したセキュリティ研究者として活動を開始しました。彼は多くの脆弱性を発見し、その成果は海外のサイバーセキュリティメディアでも高く評価されています。その後、外資系セキュリティ企業での研究員やソフトウェアエンジニアの経験を経て、2021年に自らの企業を設立しました。
eSportsと不正行為の実情
eSportsの市場規模は2000億円を超え、このブームに伴い、「チート」による不正行為が増加しています。調査結果によると、77%のプレイヤーが不正行為者がいる場合、ゲームをやめる可能性が高いと回答しています。さらに、46%のプレイヤーは不正なプレイヤーがいると、ゲーム内のコンテンツを購入しない可能性があるとしています。これにより、ゲームタイトルの衰退や企業ブランドの毀損というリスクが広がっています。
チート対策の課題
アンチチート技術は、現在世界的に7つの企業が取り組んでいる状況であり、多くの日本の企業はこの対策に十分に取り組めていないのが現状です。チートソフトウェアは、一般的なマルウェアと異なり、物理的なコンピュータの管理者がアタッカーとなることが多く、対策が難しいのです。特にWindowsにおけるチート対策は、OSカーネルレベルでの介入が必要となるため、専門的な知識と技術が求められます。
株式会社Sentryの「Sentry Anti-Cheat」
株式会社Sentryが提供する「Sentry Anti-Cheat」は、ゲームタイトルをプレイするユーザーのWindows環境上で動作し、OSカーネルレベルでの整合性確保や異常検出を実現します。また、チートソフトウェアの危険性に直面している企業へ向けてコンサルティングや解析サービスも提供しています。
このように、Sentryはゲーム業界の公正性を守るため、常に進化し続ける技術で不正行為に立ち向かっています。今後も彼らの活動から目が離せません。
お問い合わせ情報
不正行為に関するお悩みやご相談は、以下のメールアドレスまでご連絡ください。
メールアドレス:
[email protected]
会社概要
- - 会社名:株式会社Sentry
- - 代表取締役:沖 絢斗
- - 所在地:福岡県大野城市
- - 設立:2021年11月
- - 事業内容:サイバーセキュリティ事業
- - ウェブサイト:sentry.co.jp