第18回日本抗加齢医学会総会ランチョンセミナー
2018年5月26日、かねろく製薬株式会社と共催で行われる「口腔から考える全身のアンチエイジング」というテーマのランチョンセミナーが大阪国際会議場で開催されます。このセミナーでは、抗加齢医学の観点から、主に口腔の健康が全身に及ぼす影響について議論されます。
セミナーの概要
- - 日時: 2018年5月26日(土) 12:20~13:10
- - 場所: 大阪国際会議場12階 会議室1202
- - 座長: 只野武先生(東北医科薬科大学名誉教授)
- - 講演者: 斎藤一郎先生(鶴見大学歯学部教授)
抗加齢医学の実践において、口腔の重要性はますます注目されています。唾液は健康の維持に欠かせない要素であり、特に老化に伴う唾液の減少、すなわちドライマウスが引き起こす症状に対して、医療分野での対応が求められています。
唾液の役割とその重要性
唾液は、単なる水分ではありません。成長因子や抗菌物質が豊富に含まれ、体内の恒常性の維持や老化防止にも寄与しています。しかし、高齢になると免疫力が低下し、唾液の分泌量も減少します。このため、口腔内の細菌叢が変化し、口腔カンジタ症のリスクが高まることが指摘されています。
さらに近年の研究では、口腔内の細菌叢の変化が腸内細菌にも影響を及ぼすことがわかってきています。このセミナーでは、口腔が全身の健康に与える影響、また口腔内の環境を整えることがどのようにアンチエイジングに寄与するのかを概観します。
医療の連携と最新の知見
斎藤一郎先生は、抗加齢歯科医学研究会を主宰し、口腔の健康を通じた全身の健康を探る活動を行っています。口腔が持つ役割を再認識し、適切なケアと治療法を導入することにより、健康寿命の延伸が期待されています。
このセミナーは、医療従事者のみならず、一般の方々も興味を持って参加できる内容となっています。参加者は口腔と全身の健康の関連性を深く理解する機会が得られ、今後の健康管理に役立つ情報を得ることができるでしょう。
大阪での開催にあたり、さまざまな視点からの知見が集まり、新しい発見や情報交換が行われることが期待されます。口腔の健康が全身に与える影響を改めて考えてみる良い機会です。