ヤマハとDomoによる物流のデジタル変革
音楽の世界で長い歴史を持つヤマハ株式会社。創業から130年を超え、世界中で楽器や音響機器の製造と販売を手がけてきました。そんなヤマハが、自社の物流システムを大きく変革するために、ドーモ株式会社が提供するデータ活用プラットフォーム「Domo」を導入しました。これにより、世界40か国以上に展開する物流ネットワークを効率化し、データに基づく意思決定を進めることが可能になりました。
物流情報基盤の必要性
グローバルな物流運営は、さまざまな地政学的リスクや関税の変動によって影響を受けやすくなっています。これらの不確実性に直面する中、ヤマハでは物流データを一元管理する「物流情報基盤」の構築が急務とされました。これにより、どんな状況でも迅速かつ正確な情報をもとに判断を行うことが求められていたのです。
Domoの導入背景
ヤマハではもともと情報システム部がDomoを採用し、意思決定の使い勝手が良いことから、物流システム部門でも導入が進められました。特に、ノーコードでデータを集め、視覚化できる点が評価され、専門知識がなくても使いこなせる利便性が支持されたのです。
Domoの活用事例
現在、Domoのダッシュボードを利用して物流関連データを集約し、全体の業務効率向上に貢献しています。具体的な活用として以下の点が挙げられます:
1.
輸送リスクの管理
海上輸送データを一元管理することで、紛争や天候、関税の影響を迅速に把握。特に、米国の関税が上昇した際には、正確な情報を基に出荷タイミングを調整し、影響を最小限に抑えました。
2.
契約の透明化
輸送事業者の実績をDomoで可視化、自動化を実現しました。これにより、業務の負担が軽減され、契約における透明性が高まりました。
3.
在庫管理の最適化
各拠点の在庫量をDomoで可視化し、急な需要の変動に柔軟に対応できる体制が整いました。事前に入出庫の計画を共有することで、倉庫スペースの不足も未然に防げるようになりました。
4.
輸送効率の改善
港や運送コスト、リードタイムなどの情報を一つのダッシュボードにまとめることで、出荷の効率を実際に数値で把握し、改善策を見出すことができました。これにより、コスト削減も進めています。
今後の展望
ヤマハの物流システム部門の部長、中川雅仁氏は「他部門ともデータを共有し、調達から生産、販売に至るまでのサプライチェーン全体の最適化を進めていく」と述べています。Domoを活用することで、組織全体がデータドリブンな文化を根付かせ、さらなる進化が期待されています。
まとめ
ヤマハとDomoの連携は、単なる技術導入にとどまらず、企業文化全体を変える可能性を秘めています。データ的重要性が増す現代において、ヤマハのアプローチは他社にとっても参考になる事例と言えるでしょう。効率化を進める中で、さらなる事業の発展が期待されます。