那覇市とロッテが連携した健康づくりの取り組み
2025年3月13日、沖縄県那覇市で公益社団法人南部地区歯科医師会、そして株式会社ロッテとの三者間で「市民の歯と口の健康づくりの推進に関する連携協定」が締結されました。この協定では、市民の口腔健康を支えるさまざまな取り組みが掲げられています。
目指すは生涯おいしく食べること
那覇市は「生涯お口からおいしく食べることができる」を目指しており、この協定を通じて、その実現を目指します。三者の強みを活かし、地域の健康づくりを推進します。具体的には、健康推進事業や心身の健康づくりを通じて、「噛むこと」の大切さを普及し、口腔機能の重要性を啓発していきます。
協定の主な内容
那覇市における歯と口に関する健康事業を展開し、地域住民の健康を支えます。
心身の健康改善に寄与する事業を行い、具体的な施策を展開します。
噛むことの重要性を広め、日常生活において積極的に実践できる環境を整えます。
高齢者が直面する口腔機能の衰えを防ぐための知識普及活動を行い、健康維持を目指します。
災害時における支援も視野に入れ、地域社会の安全と安心を確保します。
ロッテの取り組み
ロッテは1948年の創業以来、「噛むこと」をテーマにした様々な製品や活動を行ってきました。特にキシリトール製品や咀嚼チェックガムを活用し、那覇市での健康推進事業に貢献する意欲を示しています。
ロッテ代表取締役社長執行役員の中島英樹氏は「この協定を通じて、市民の方々の健康づくりをサポートし、特にオーラルフレイル対策や幼児期の口腔機能の向上など、全年齢にわたる施策を推進する」と述べています。
オーラルフレイルとは?
オーラルフレイルは「お口のささいな衰え」を意味し、口腔機能の低下が全身の健康に影響を及ぼすことがあるとされています。高齢者を対象とした調査では、オーラルフレイルがあると身体機能の低下や要介護認定、死亡リスクが高まることが明らかになっています。
このことから、早期に対策をとる重要性が認識されており、ロッテをはじめとした関係者はこの問題に真剣に取り組みます。
今後の展望
この協定が進展することで、那覇市の市民がより健康に、そして幸せに生活できる土壌が整います。ロッテの強みを活かし、「噛むこと」による健康促進に貢献することで、地域全体の健康意識が高まることが期待されます。
沖縄県の健康づくりが実現することを願い、今後の取り組みに注目したいと思います。