TOPPANとAVITAが送る新たなファッションプロモーションの形
2021年7月、東京都内に本社を置くTOPPAN株式会社とAVITA株式会社が資本業務提携契約を交わし、両社はデジタルツインの推進を目指した共同開発を進めてきました。この度、彼らが手掛けた「AIファッションモデルプロモーション&接客 DXソリューション」が、ついにその全貌を明らかにしました。2025年1月28日からの正式な提供開始を前に、ファッション業界のスタイルを根本から変える可能性を秘めています。
この新サービスでは、撮影したモデルの身体に生成AIで合成された顔や髪型を組み合わせることで、手軽に多様なモデルのアバターを生成し、静止画や動画の販促用コンテンツとして活用することが可能です。これにより、ブランドに合わせたアバターモデルの製作がこれまで以上に迅速でエコノミカルに行えるようになります。
売上向上へ向けた多様な活用法
本ソリューションの強みは、ただアバターモデルを生み出すだけでなく、顧客とのインタラクションも実現できる点にあります。特に、AVITAが提供するアバター接客サービス「AVACOM」を活用すれば、ライブ配信やECサイトなどで顧客がアバターとリアルタイムで会話しながら商品を選ぶ、あるいは購入についての問い合わせを行うことが可能になります。このように、AIファッションモデルを用いた接客のDX化は、今後のショッピング体験を大幅に向上させることでしょう。
短期納品での市場適応力
ファッション業界はトレンドが目まぐるしく変化するため、スピーディな対応が求められます。新たなコンテンツ制作フローにより、静止画は最短翌日、動画は最短で3営業日中に納品可能なため、広告や販促物の迅速な製作を実現します。
また、作成したAIファッションモデルについては、広告やSNS、ライブ配信といった複数の場面において、自由に再利用できます。利用方法に制限がないため、各企業は煩わしい手続きの心配なく、自社のブランド戦略に柔軟に対応できるのが魅力です。
AVITAとTOPPANの役割
TOPPANは、顧客体験設計の知識を活かして、企画から撮影・編集・コンテンツ制作までを手掛けます。一方、AVITAはその豊富なアバターや生成AIの技術、さらには「AVACOM」を事業の中核として活用し、AIモデルの合成や接客サービスの提供に取り組みます。
両社は、2025年末までに20社への導入を目指し、ファッション業界だけでなく、幅広い分野にこのDXソリューションの提供を広げていく予定です。
結論
TOPPANとAVITAが共に築く「AIファッションモデルプロモーション&接客DXソリューション」は、ファッション業界のプロモーションに革新をもたらします。アバター技術や生成AIを取り入れた新しい商業活動は、顧客との新しい接点を生み出し、購入体験を向上させる可能性を秘めています。今後の展開が楽しみです。