新たな学びの場「うみいろCAMP2025」
高知県東洋町にて、道の駅とキャンプ場、そして公営塾が連携し、「うみいろCAMP2025」を開催しました。これは、東洋町営塾「うみいろ」が推進する新たな実践型学習の一環であり、生徒の自主性を促進することを目的としています。
うみいろCAMP2025の概要
「うみいろCAMP2025」は、2025年5月に開室予定の「うみいろ」に向けて、地域の資源を活用しながら、生徒たちが自ら考え、行動し、振り返ることができるキャンププログラムです。この取り組みにより、生徒自身の主体性を引き出し、自己成長を促します。
キャンプのテーマは「中学生だけで過ごす1日」。生徒たちは、以下の3つのミッションに挑戦しました。
1. 拠点を設営すること
2. 東洋町の食材を使った夕食を作ること
3. 夕食後のレクリエーションを企画すること
準備期間の創造的な思考
この企画は本番の約1ヶ月前に決定し、生徒たちは自発的に意見を出し合い、約1ヶ月間かけて内容を練り上げました。「友だちに自慢できる料理を作りたい」「カレーは避けたいけど、何がいいかな?」など、さまざまなアイデアが飛び交います。意見を集約しながら、それぞれ役割を決め、自分たちの力で進める準備をしました。
大人からの指導を求めることなく、彼ら自身の手でリーダーを決め、タイムラインを作り、進めていった姿勢には感心させられました。準備期間は、既に学びの場となっていました。
予期せぬハプニングも学びの一部
いよいよキャンプ当日、全てが計画通りに進むわけではありません。設営時に苦戦を強いられたり、調理が予定以上に手間取ったり、レクリエーションを実施する余裕すら無くなってしまうことも。しかし、参加者たちはお互いを責めるのではなく、失敗を笑い合い、助け合う様子が印象的でした。「もっとこうしておけば良かった」と振り返りつつも、「あの時間が楽しかったよね」と、ポジティブに受け止める言葉が続きました。失敗が必ずしもネガティブな要素ではないことを、実体験を通じて学んだのです。
東洋町の魅力
東洋町は高知県の最東端に位置し、自然豊かな地域です。「白浜海水浴場」は四国屈指の美しい海岸で、多くの観光客が訪れます。また、歴史的な遺跡や清流、里山風景も残っており、四季折々の景観を楽しむことができます。地域に根ざした活動を続けるFoundingBaseは、子どもたちの学びの場「うみいろ」、道の駅、キャンプ場を運営しています。
「うみいろ」は、小学生から中学生を対象に、週2日の授業やイベントを通じて、地域に密着した学びを提供しています。一人ひとりの個性が輝くように、多様なアプローチで子どもたちの成長を支えています。
まとめ
「うみいろCAMP2025」は、単なるキャンプの枠を超えた貴重な学びの場を提供しました。生徒たちの創造性、協力性、自己成長を促すこの取り組みは、東洋町における新しい教育の形を示しています。今後も、地域資源を活かした活動が続くことを期待したいです。