現役医師が伝授する新たな健康法
現代社会は、優れた生産性と効率性を求めるあまり、心身に多大な負担をかけていると感じる人は少なくありません。そんな時代に生きる私たちのために、現役内科医であり、著書多数の工藤孝文氏が提唱する新たな健康法『0.75倍速健康法』が注目を集めています。
この本は、2025年4月21日から順次発売される予定で、工藤氏がこれまでに培った経験と知識をもとにした“倍速現代人の健康法”が紹介されています。この健康法は、ただ単に身体的な健康を促進するものではなく、生活全般にわたり、精神的な健康も重視したものです。
倍速思考を見直す
私たちの日常生活は、常に多くの事に追われています。「やることが多すぎて、心を落ち着かせる時間がない」「毎日がしんどい」と感じる方も多いでしょう。これらのストレスは、心の不調や生活習慣病を引き起こす要因となります。実際に、現代社会では、脳疲労、自律神経失調症、肩こりや腰痛、さらには睡眠の質の低下などが広がりを見せています。
これらの不調の多くの原因は、過剰な生産性の追求にあると工藤氏は指摘しています。私たちは常に効率的に物事を進めようとし、その結果として「無駄」と考えられる行動を排除しすぎているのです。
『0.75倍速健康法』の重要な考え方
工藤氏が提唱する「0.75倍速」という考え方は、意識的にゆっくり行動することの重要性を教えてくれます。この健康法では、じっくり時間をかけて行なうという意識が強調されており、普段は忙しさに流されがちな皆さんの身体や心が、どのように健康を維持されていくのかを教えてくれます。やや遅れてしまうことも、実はいかに重要であるか、本書では詳しく解説されます。
具体的には、「0.75倍行動」と名付けられたアプローチを紹介。その中には、日常の中で「無駄」とされている行動を意識的に取り入れる方法が含まれています。余計だと思えることに取り組むことで、人間的な豊かさや心身の健康を実現できるのです。無駄を全く排除することが、実はさまざまな不調につながるということを、工藤氏は実践を通じて示しています。
本書の内容と構成
本書は多くの現代人が抱えるストレスや健康問題に対する解決策を模索しています。以下は本書の主な構成です:
- - はじめに
- - 第1章:せかせかはどうして健康に悪いのか
- - 第2章:自律神経の乱れはあらゆる不調のはじまり
- - 第3章:日常に「0.75倍速」を取り入れる方法
- - 第4章:心の不調はゆっくり時間で解きほぐす
- - 第5章:ゆっくりストレッチで病気を予防する
- - おわりに
著者プロフィール
工藤孝文氏は内科医・糖尿病内科医・漢方医として、多彩な専門性を持つ優れた医師です。福岡大学医学部卒業後、海外での留学後に地域医療に力を注ぎ、現在は東京で予防医学の啓発活動を行っています。メディアでも多数の出演を果たし、多くの著書を残しています。
工藤氏の提案する「0.75倍健康法」は、これまでの多忙で効率化された思考を見直すきっかけとなるでしょう。日常生活の中で、ぜひ試してみる価値があります。心身ともに健康であるための道を、皆さんも一緒に歩んでみませんか?