産前産後ケア
2024-01-09 15:00:02
訪問型産前産後ケアが母親のメンタルヘルスを支える新モデル
訪問型産前産後ケアが母親のメンタルヘルスを支える新モデル
はじめに
近年、産前産後の母親のメンタルヘルスへの関心が高まっています。それに伴い、一般社団法人ママリングスが提案する「多職種専門職チームからなる訪問型産前産後ケアサポート」が、母親のメンタルヘルス向上に寄与する可能性が示されています。本記事では、その具体的な取組みや効果について詳しく探ります。
多職種によるケアサポートの効果
令和3年度から実施された「産前産後訪問ケアサポート事業」において、28件のケーススタディが行われました。助産師や理学療法士、家事支援サポーター、看護師による連携したケアが、母親のメンタルヘルスの改善や自己肯定感の向上に寄与するデータが得られています。この多職種のアプローチは、特に「産後うつ」の予防において有効とされています。
孤独感と精神的健康
調査結果によると、母親は産後1か月で孤独感を抱く割合が26%、6か月では38%、12か月に至っては37%に上昇します。孤独感と抑うつの関連は報告されており、この問題に対するサポートの重要性は高まっています。多職種としての訪問型ケアは、孤立感を軽減し、育児中の母親に心理的な安心感をもたらす役割を果たすことが期待されています。
利用者に寄り添ったケア
利用者へのインタビュー調査でも、定期的な訪問が心理的負担を軽減し、状況に応じた柔軟な支援ができることが確認されています。さらに、同調査では多職種間の連携が、情報共有に伴う手間を減らし、より効果的なケアを実現する可能性があるとされています。
今後の課題
一方で、ケアの効果が子どもの月齢や利用回数にどのように影響するのかについては、さらなる研究が必要です。提供者自身の評価や課題を明確化し、利用者が直面する問題に対する解決策を明示することも課題として挙げられています。また、妊娠期からの継続的な支援体制の構築やケア内容の見直しが求められています。
産前産後ケアセラピストの養成
2024年1月20日より、「リラコム 産前産後ケアセラピスト養成講座」が開催されます。理学療法士や筒所に関心のある方々の参加が促されています。この講座を通じて、産前産後のケアがより充実することが期待されています。詳細は一般社団法人ママリングスの公式サイトをご覧ください。
結論
「多職種による訪問型産前産後ケアサポート」は、母親やその子供にとって、健康や幸福につながる素晴らしい未来を創出する可能性を秘めています。本研究とその結果が、産前・産後支援の在り方を見つめ直す新しい視点を提供するとともに、さらなる研究や実践の深化を促すことが期待されます。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人ママリングス
- 住所
- 東京都江東区猿江2-10-9
- 電話番号
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