宇宙技術と宅配便が融合した新しい検体輸送
株式会社ツインカプセラとCoordinate Labが提携し、全国規模の新たな「ワンストップ検体集配サービス」を立ち上げました。このサービスでは、宇宙技術を駆使した高性能断熱保冷容器「BAMBOO SHELLter」が大手宅配便サービスと連携し、効率的かつ確実な検体輸送を実現します。
進化した検体集配サービス
この取り組みは、医療機関や研究機関からの検体輸送のニーズに応えるものです。日本国内には900以上の衛生検査所と数十万の医療機関が存在し、日々大量の検体が輸送されています。従来は医療機関がスタッフを派遣し検体を集める方法が一般的でしたが、人手不足から地方の医療機関での集荷が課題となっています。
ツインカプセラとCoordinate Labは、2025年から「BAMBOO SHELLter」を使用した新サービスを展開し、すでに多くの臨床研究や共同研究で成果を上げてきました。同サービスは、これまでの手法に比べてコストを大幅に削減しつつ、温度管理も優れています。
宅配便による集荷の利点
新サービスの導入によって、宅配業者との協力が実現し、全国的な輸送網が使えるようになります。これにより迅速な集荷が可能となり、特に医療機関からの依頼が翌日には対応できる体制が整います。検体の温度管理も対応可能で、2℃~8℃、あるいは20℃といった条件下での輸送が実施され、品質を維持したままの供給が実現します。
昨年の実績と成果
2026年1月現在、約100回の輸送が行われ、すべてのケースで温度逸脱事例は報告されていません。輸送先は全国各地に及び、札幌、仙台、新潟、鹿児島など、様々な地域からの集荷を実現しています。また、利用機関も大阪医科薬科大学病院やイミュニティリサーチ株式会社など多岐にわたります。
「BAMBOO SHELLter」について
「BAMBOO SHELLter」は、JAXAの再突入カプセル技術をベースにした高性能保冷容器で、運搬中の温度維持が優れています。そのため、宅配便との組み合わせにより、コストパフォーマンスが向上し、より多くの医療機関がこのサービスを利用できるようになります。
今後の展望
このサービスを導入することで、全国の医療機関や研究者にとって大きな利便性向上が期待されます。検体集配業務が効率化され、患者への診断や治療においても迅速な対応が可能となるでしょう。最終的には、研究や臨床試験の推進を支援し、医療分野全体の発展にも寄与することが期待されます。
最後に
ツインカプセラの代表取締役である宮崎和宏氏は、「この新しいサービスを通じて、医療現場に革新をもたらすことができると信じています」とコメントしています。この取り組みは、バイオメディカル分野の研究や臨床試験を支援する重要な一歩と言えるでしょう。今後も医療における新しい技術の導入が進むことに期待が高まります。