タクシー後部座席専用シートベルト警報装置誕生
タクシーの後部座席に特化した新しい安全装置がついに登場しました。この装置は、業界初の後付けシートベルト警報システムで、タクシー乗客の安全性を高めることを目的としています。開発には、岐阜県に本社を置く自動車用品メーカーの株式会社コラントと、埼玉県深谷市のマジカル・テクニカ株式会社が協力しました。
シートベルト着用が義務化されても
2008年から、日本国内では後部座席のシートベルト着用が法律で義務付けられています。しかし、一般道における実際の着用率は43.7%という低水準にとどまっており、特にタクシーにおいてはドライバーと乗客の間で「シートベルト着用」に関するトラブルが多発しています。この問題は、ドライバーが乗客に強く着用を促すことができず、着用率向上の妨げとなる要因となっています。
新システムの特長
新しいシートベルト警報装置は、既存のタクシー車両向けに専用設計されたもので、「安全ベルトリマインダー装置」に関する国土交通省が採用している国際基準に従った仕様となっています。装置は、運用されているタクシーに装着され、乗客が後部座席に座っている際にその状態を感知します。シートベルトを着用しない場合、視覚的な警告(表示灯)と聴覚的な警告(警告音)の2段階で告知する仕組みです。これにより、乗客がシートベルトを確実に着用することが促されます。
現在、同装置はEマーク認証を申請中であり、適合が認められればさらなる信頼性を持つことになります。
今後の展開
2024年8月から、トヨタのJPN TAXI専用設計製品の販売が開始され、段階的にすべてのタクシー事業者向けに開発が進められていく予定です。この取り組みにより、より多くのタクシー利用者が安全に移動できる環境が整うことが期待されます。
お問い合わせ先
コールセンター:058-322-6700
コールセンター:0120-916-182
タクシー業界にとっても、乗客にとっても安全性向上は重要な課題です。新しい後付けシートベルト警報装置の導入によって、タクシーの安全運転がより一層強化されることが期待されます。