売れるネット広告社グループ、中国市場への新戦略を開始
売れるネット広告社グループ株式会社は、連結子会社である売れる越境EC社の新たな取り組みとして、中国の人気プラットフォーム「TikTok」を活用したライブコマース市場への本格参入を発表しました。これにより、日本企業は中国市場へよりスムーズにアクセスできるチャンスを得ることになります。
市場へのエキサイティングなアプローチ
中国版TikTokである「抖音(Douyin)」は、爆発的な成長を遂げている市場では欠かせない存在です。このプラットフォームを利用し、売れる越境EC社はByteDance社の協力を得て、影響力を持つKOL(Key Opinion Leader)を起用した商品紹介を行います。具体的には、ライブ配信やショート動画を通じて、商品を直接的に視聴者にアピールする手法を採用します。
初期テストの結果、1回の配信で3,000〜7,000人の視聴者を集めることに成功したことからも、非常に高い効果を実証しています。
効果的な視聴者導線の構築
売れる越境EC社は、TikTok内でのキーワード最適化やライブリンクの掲載などを通じて、視聴者の導線を強化することに注力しています。このような支援体制を整えることで、KOLのキャスティングから配信設計、さらには販売分析までを一括でサポートする体制が整っています。
このような質の高い支援が実現できるのは、ByteDance社との協力があったからこそです。市場のニーズに応えるために、売れる越境EC社はこれまでにない独自のサービスを提供していくことを目指しています。
中国市場の大きなポテンシャル
現在、中国のライブコマース市場は年間29兆円を超える規模を持っており、その成長率は驚異的です。2024年にはEC取引総額が約73兆円に達する予測がされており、前年比で30%の成長を見込んでいます。この市場を目指す日本企業には、数々のビジネスチャンスが待ち受けています。
CEOのメッセージ
売れる越境EC社の代表取締役社長CEOである髙橋宗太は、「このサービスを通じて、多くの日本企業が私たちと共に中国市場に挑戦してくれることを期待しています。すでにいくつかの実績が出ており、様々なカテゴリーにおいても再現性を見出したいと考えています」とコメントしています。
彼はまた、この新サービスが短期的には連結業績に与える影響は軽微と考えられるものの、中長期的には業績の向上につながると見込んでいます。今後も変化に応じて、速やかに情報を発信していくとのことです。
おわりに
売れるネット広告社グループが中国市場での新たな展開を図る中、ライブコマースを活用したビジネスモデルの進化に注目です。今後、日本企業がこのビッグウェーブをどのように捉え、成長を遂げていくのか、ますます興味が高まります。