2025年大阪・関西万博で開催される人的資源パートナーシップサミットの目的と成果

イベント概要

インドネシアと日本の間で進行中の人的資源に関する問題を解決するため、2025年9月15日（月）に大阪・関西万博のインドネシアパビリオンにて「インドネシア・日本人的資源パートナーシップサミット」が開催される。このサミットは、インドネシアのプラボウォ・スビアント大統領の「質の高い尊厳ある海外熟練労働者配置政策」の一環として、両国の医療や介護分野における新しい連携を模索するものです。

背景と目的

現在、日本は深刻な介護人材不足に直面しており、一方インドネシアは若年層の雇用課題を抱えています。この状況を背景に、本サミットでは、以下の主な目的が掲げられています。

- 日本におけるインドネシア医療従事者に対する統合基準の開発
- 能力開発と医療機器提供など、具体的な支援コミットメントの確立
- 日本の医療企業との長期的パートナーシップ形成
- それぞれの分野で展開可能なモデルの創出

このような取り組みにより、双方にメリットをもたらすことが期待されています。

双方のメリット

インドネシア側にとっては、技能向上やキャリアパスの確立が見込まれます。また、知識の移転も重要な要素となり、海外における競争力が高まることが期待されています。

一方で、日本側は、高技能な人材への即時アクセスが可能になり、研修コストの削減や医療サービスの品質向上、さらには離職率の低減が見込まれています。

参加企業と団体

サミットには、以下のような主要な企業及び団体が参加を表明しています。

- リバティ株式会社（介護・リハビリテーション）
- 株式会社ナガヨシ（介護・医療機器レンタル）
- 飯塚病院（医療・外国人労働者管理）
- シーホネンス株式会社（医療機器製造）
- 介福本舗株式会社（介護機器提供）
- 他にもIT企業や介護事業者、教育関連のNPOなどが参加予定です。

期待される成果

本サミットから期待される成果は、以下の通りです。

1. 人材パートナーシップフレームワークの策定
2. 日本企業による具体的な支援（訓練プログラムの実施や医療機器の提供）
3. 政府による二国間モデルの承認および政策提言への反映
4. 国際社会におけるベストプラクティスの共有

このサミットは、インドネシアを安価な労働者を送出する国から、質の高い人材戦略パートナーへと転換する重要な一歩です。日本にとっても持続可能な医療・介護人材確保の基盤を築く取り組みとして位置付けられています。