日本初の養老牧場の閉鎖
1984年、日本で初めて設立された「イーハトーヴオーシァンファーム」ですが、2017年にその歴史に幕を下ろしました。この牧場は、引退した競走馬たちが穏やかに過ごすための場所として、多くの人々から愛され続けてきました。しかし、時代が変わり、閉鎖の決定が下されたことで、ここで生活していた3頭の高齢馬が行き場を失うこととなりました。これを受けて、「浦野牧場」が彼らを引き取ることを決意しました。
高齢馬たちの新たな生活
引退した競走馬たちの多くは、役目を終えた後、悲しい運命を辿ることが多い現状があります。しかし、今回は事情が異なります。浦野牧場では、3頭の馬たちが穏やかな環境で新たな生活を始めることに成功しました。人々が彼らとのふれあいを通じて、命の大切さを再確認することができる場所を提供したいとの思いが、プロジェクトの根底にあります。
馬たちの紹介
メリーは、初代場長の大井昭子氏の願いを受け継ぐ存在です。美しい栗毛を持ち、心の強さを示しながら、穏やかな日々を過ごしています。
過去にはレースで活躍した経歴を持ち、さらに乗用馬として多くの人々に愛されてきました。おとなしい性格の彼は、仲間たちを和ませる存在として牧場での生活を全うしています。
競走馬としての経験を経て、一般の人々とも触れ合ってきた元競走馬です。人懐っこい性格で、可愛らしい姿で他の馬たちと常に寄り添っています。
支援の方法
このプロジェクトは、馬たちの“終の棲家”を守るためのサポートが欠かせません。「認定NPO法人引退馬協会」からの支援を受けて、「オーシァン愛馬の会」が設立され、里親の募集が行われています。個人の支援者たちが、継続的にサポートすることが可能です。具体的には、毎月の定額支援や単発的な寄付が求められています。
さらに、「A-port」においては、必要な養育費を募るクラウドファンディングも実施されています。このプラットフォームを通じて、広く支援の輪を広げていこうとしています。
終わりに
馬たちの命を守る取り組みは、なぜ大切なのでしょうか。それは、彼らと人間との間に築かれる温かな絆が、私たちが生きる上で深い意味を持っているからです。3頭の高齢馬たちが穏やかな日々を過ごす姿を見守りながら、共に命の大切さを考える機会を持ちたいと思います。彼らの未来を支えるために、私たちができることを始めませんか。