クウジットとSAMURAI ARCHITECTSの業務提携について
クウジット株式会社と株式会社SAMURAI ARCHITECTSは、2023年10月に「ウェルビーイングな空間価値」モデル化事業の推進を目的とした業務提携を発表しました。両社は、それぞれの技術や知見を融合させることで、より良い空間デザインを探求することを目指しています。
クウジットは東京都港区に本社を置き、センシング技術とAIを駆使したデータ解析事業を主軸にしています。特に、原因究明AIとしての因果情報分析技術「CALC」を活用し、企業の新規事業や研究開発支援を行っています。また、ウェルビーイングに関する学術研究も進めており、現実の課題に対して実効性のある施策を提案しています。
一方のSAMURAI ARCHITECTSも東京都を拠点に活動しており、建築に特化した画像生成AIを開発しています。その代表である加藤利基氏は、慶應義塾大学大学院での研究活動も行い、都市デザインにおけるウェルビーイングについて定量的・定性的な分析を実施しています。
提携の背景と目的
ウェルビーイングという概念は、心身が健康であること、そして社会的にも豊かである状態を指します。この理念は、空間と人との関係性に深く結びついており、意識的・無意識的な感情価値を可視化することで、より良い空間の設計へとつながります。今回の提携では、空間に配置されたセンサーを用い、客観データと主観データを融合させた新たなモデルを構築することを目指しています。
具体的には、空間内の感情や行動、環境要因を多角的に分析し、空間の価値を評価。それに基づいて、空間デザインやビジネス開発へと結実させることを計画しています。このような研究を通じて、「ウェルビーイングな空間」創出に寄与する要因や課題を明らかにし、最終的には可視化する手法を確立することが目標です。
両社の役割とメリット
役割分担は以下の通りです。SAMURAI ARCHITECTSは、空間価値をモデル化するサービスを提供し、技術やビジネスの開発を行います。一方で、クウジットは実空間におけるセンシングやデータ解析を担い、常に新しい価値を創出することを目指しています。
この共同プロジェクトにおいて重要な点は、学術監修として叡啓大学の保井俊之教授が関与していることです。彼の豊富な経験と知見が、プロジェクトの信頼性を一層高めることでしょう。
今後の展望
このプロジェクトは単に新しい技術を開発するだけではなく、空間デザイン業界全体の未来を見据えたものであると言えます。テクノロジーの進化と人々の価値観の変化を反映し、環境に優しく、持続可能な空間づくりを目指しています。クウジットやSAMURAI ARCHITECTSのビジョンは、これまでの枠にとらわれない新たな空間デザインの可能性を秘めています。
参加を呼びかける共創パートナー
この事業のさらなる発展に向けて、建築・デザイン関連のプロフェッショナルや、イベント業界、建設業界など様々な分野の参加者を募集しています。興味のある方々はぜひ、公式ウェブサイトを訪れてみてください。
まとめ
クウジットとSAMURAI ARCHITECTSの提携は、現代の空間デザインのあり方を新たに切り拓くものです。両社の強みを融合させ、一人ひとりが心地よく過ごせるウェルビーイングな空間の創出に寄与することを期待しています。今後の進展に積極的に注目していきましょう。