義烏マーケットの「日本国家館」が変革を迎える
中国の浙江省に位置する世界最大の卸市場「義烏マーケット」内にある「日本国家館」が、新たに一般貿易商品の取り扱いを開始しました。この新サービスにより、バイヤーはその場で日本製品を購入し、数日以内に配送を受けることが可能になりました。この決定は、株式会社オークファンが提供する新たなビジネスモデルの一環です。
日本国家館とは
「日本国家館」は、日本のメーカーや商社から選りすぐりの商品の展示を行うブースです。昨年5月にオープンし、以来多くのバイヤーを迎えてきました。オークファンは、義烏マーケットと戦略的なパートナーシップ契約を結んでおり、日本の質の高い商品を世界中に紹介する役割を担っています。
従来の越境EC商品との違い
従来、この施設では越境EC商品のみが取り扱われていました。これは基本的に消費者向けのECサイト運営者向けに卸す商品で、特定の税優遇措置が適用される一方で、取引の制約が多かったのです。例えば、ネット上でのみ決済でき、サンプル商品の購入は難しい状況でした。
この度導入された一般貿易商品は、関税がかかるものの、取引の上限がないため、バイヤーはその場で商品サンプルを手に取り、すぐに購入することができます。このフレキシビリティは、商談を迅速に進める上で大きな利点となるでしょう。また、サンプルを試した上での大ロット注文への発展が期待され、出品者にとっても新たな顧客を獲得するチャンスに繋がります。
新たなビジネスチャンス
さらに、義烏マーケット内に在庫がある一般貿易商品は、数日以内に配送できるため、迅速な対応が求められるバイヤーにとって魅力的です。これにより、すでに日本の多くの大手消費財メーカーが商品の展示を開始しており、今後の取り扱い商品数や出品企業の増加が見込まれています。
オークファンは、日本国家館を通じて、日本製品の海外展開を強化していく方針であり、今後も多くの日本企業をサポートしていく予定です。製品出品に関するお問い合わせは、公式ウェブサイトを通じて可能です。
オークファングループのビジョン
オークファングループは、「RE-INFRA COMPANY」として、BtoB卸売市場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する企業です。国内の市場に留まらず、海外にも展開を図りながら、規模の経済を追求し、市場のリーディングカンパニーを目指しています。
この新たな取り組みは、日本の製品が国際的に競争力を持って流通するための一歩として、注意深く注視されています。今後の展開に期待が高まるなか、日本国家館が果たす役割に注目が集まります。
オークファンについて
株式会社オークファンは、2007年に設立。東京都品川区に本社を置き、国内外での事業展開を図っています。現在、186名の従業員が在籍しており、2024年9月末時点の資本金は約9億7,368万円に達しています。公式サイトでは、さらなる情報が取得可能です。