化学R&DとAI活用
2025-12-11 10:39:05

AIを活用した化学R&Dのデータ解析と技術革新の支援

化学R&Dの新時代を切り開く「AI IPGenius」



化学分野での研究開発は、試験結果や分析データが蓄積される一方、それらの情報がきちんと整理されないため、効果的な活用が難しいという課題を抱えています。リーガルテック株式会社(東京都港区)が提供する「AI IPGenius」は、こうした課題を解決するために設計された革新的なプラットフォームです。

AI IPGeniusの仕組み



AI IPGeniusは、非構造データを横断的に解析する機能を備えており、研究ノートや試験レポート、技術資料を一元的に扱うことができます。具体的には、研究者が蓄積した様々なデータを一つのプラットフォームに統合し、効率的に情報を抽出、整理し、分析を行います。これにより、材料の組成や条件に関する情報を素早く把握できるようになります。

背景と課題



化学メーカーの研究開発部門では、配合試験や分析レポートなど、多岐にわたるデータが分散して蓄積されています。このため、部門横断でのデータ整理が難しく、研究者は多くの場合、過去の資料を参照するために時間を取られています。条件別の試験結果や試験ログの変遷を把握するには、豊富な経験が求められるため、新しい発見が遅れる可能性もあります。

AIが生み出す新たな価値



具体的な活用事例としては、ある化学材料メーカーが研究ノートや会議議事録、配合試験のログなどをAI IPGeniusに投入した結果、材料組成や条件設定に関する改善点、新規性があり得る要素、過去の試験結果との関係性などが明らかになりました。研究者たちはこのように抽出された情報を活用し、技術の核心を見出し、材料探索へとつなげているのです。

また、AI IPGeniusはMyTokkyo.Aiと連携し、類似技術の検索も素早く行えるようになっており、研究者たちが効率的に最新の情報にアクセスできる体制が整っています。

活用効果と今後の計画



今回の取り組みでは、研究者の過去資料の探索時間が短縮され、試験条件別の情報整理にかかる負荷が軽減されることが期待されています。材料の比較検討もスムーズになり、発明抽出やテーマの再整理が容易に行えるようになります。また、複数部門でのナレッジの共有が進むことで、横断的な研究の理解が深まり、研究の質も向上するでしょう。

リーガルテック株式会社は、今後もAI IPGeniusの機能を向上させ、化学R&D領域における技術探索の支援を強化する方針です。非構造データを起点とした高度な技術検討を推進し、さらなる技術革新を目指しています。

会社概要


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リーガルテック株式会社は2021年に設立され、特許調査から技術データの解析まで幅広くサービスを提供しています。今後の展開も注目です。

詳しくは公式サイトをご覧ください:リーガルテック株式会社


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会社情報

会社名
リーガルテック株式会社
住所
東京都港区虎ノ門5-13-1虎ノ門40MTビル4F
電話番号
03-5733-5790

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