富士通ゼネラル、電子請求書システム「楽楽明細」を導入
空調業界のリーダー、富士通ゼネラルが、株式会社ラクスが提供するクラウド型電子請求書発行システム「楽楽明細」を導入しました。これにより、2025年1月から請求書発行業務のデジタル化が始まり、従来のペーパーレス化が実現しました。特に、印刷代、封筒代、郵送代といったコストが1/2以下に削減されることが期待されています。
業務のペーパーレス化の必要性
富士通ゼネラルが請求書発行業務の電子化を検討するきっかけとなったのは、郵便料金の値上げです。これに伴い、紙の請求書の発行にかかる手間やコストが増加することが予測されました。従来の発行方法では年間約3万枚の請求書が紙で発行されていたため、業務の効率化が求められていました。
顧客ごとに請求書を印刷・三つ折り・封入し、郵便局へ持ち込むという煩雑なプロセスは、経理担当者に大きな負担をかけていました。特に繁忙期には、膨大な請求書を処理する必要があり、時間が不足してしまう事態も多く見られました。
「楽楽明細」の導入による成果
「楽楽明細」を導入することで、富士通ゼネラルはさまざまな利点を享受しています。まず、コスト面では従来の約1/2以下の削減が実現しました。特に郵送費は約95%削減され、この時点での経済的負担が大きく軽減されました。
また、業務の効率化も図られました。印刷や封入、郵送の作業がほぼ必要なくなり、取引先ごとの異なる要望にも対応可能となりました。結果として、経理部門が繁忙期でも他業務に集中できるようになり、業務のスムーズな運営が可能になりました。
取引先にとっても、請求書の早期到着が促進され、データの保存や過去分の検索なども容易になり、顧客満足度の向上にもつながっています。
導入の理由
富士通ゼネラルの財務経理本部での担当者は、「楽楽明細」の機能性とサービスが充実している一方で、導入コストが低い点が決定的な理由と述べています。また、導入実績が豊富であることから来る安心感も導入の決め手となりました。
実際、同社は請求書の発行にあたって、既存の帳票レイアウトを変更することなく、スムーズに移行することができました。これにより、現場でも混乱が生じることなく、順調に業務が運ぶ形となりました。
富士通ゼネラルは、これからも「楽楽明細」を活用し、さらなる経理部門の効率化およびコスト削減を進めていく方針です。取り組みが進む中、今後の業務のさらなる進化が期待されます。