家族との食事を重視するα世代の食生活実態調査

α世代の食生活実態調査

日本インフォメーション株式会社は、全国の中学1年生から3年生の男女647名を対象に、「α世代の食生活に関する調査」を実施しました。この調査は2025年6月3日から5日にかけて行われ、食事パターンやその背景に迫る内容となっています。

総合調査結果の概要

調査によると、α世代は家族と一緒に食事をすることが多く、規則正しい食事時間を守る傾向が見られました。特に、朝食においては、休日にはパン類が人気で、平日よりも家族との食事が増えるとされています。

1. 朝食

平日の朝食では、最も多かったのが「パン」で61.7%、次いで「ごはん」が57.9%となりました。休日は、パンの選択肢が63.9%に増える一方で、ごはんは46.6%です。平日は、学校の準備が影響して、個人で食べる割合が増えるようです。休日には、家族と一緒に食べる人の割合が65.7%に達し、一人で食べる割合は30.3%にまで減少しています。このことは、時間的余裕が影響していると考えられます。

2. 昼食

昼食に関しては、平日の72.7%が「学校の給食」を選んでいます。休日には、家で手作りのものを食べることが60.9%に及び、特にぽっちゃり体型の人は外食の頻度が高いようです。平日には学校で友達と、休日には家族と食事を取るスタイルが際立っています。

3. 夕食

夕食は、平日・休日共に「ごはん」や「肉料理」「汁物」「魚料理」「野菜料理」が主流です。特に共働き家庭では、外食の利用頻度が高い反面、休日は家族と楽しむための外食が多いとのこと。調査結果からは、夕食をとる時間が19時台や18時台に集中しており、家庭によっては20時以降にずれ込むケースも見受けられます。食事にかける時間は、平日約33.7分、休日は約38.1分と、休日の方がやや長めであることも特筆に値します。

4. 食事の重視点

食事の内容に関しては、「おいしい食事をとりたい」が64.1%と、最も多くの人が重視していることが明らかになりました。また、食事のシーンでは「楽しく食事したい」との声も多く、コミュニケーションを大切にしている様子がうかがえます。タイムパフォーマンス意識の高い若者たちであっても、食事を楽しむことを重視していることが印象的です。

5. 親には言えない本音

食事に関して、親には言えない本音として多かったのが「食事のカロリーを気にしてほしい」という意見で、特に女性やぽっちゃり体型の人に多く見られました。カロリーの管理に気を配る姿勢が、実際には体型に対する意識の反映であると考えられます。

結論

調査の結果、α世代は1日3食を基本に家族との良好なコミュニケーションを重視しつつ、規則正しい食生活を実践している様子が示されました。SNSや外見至上主義が広がる現代においても、食事は効率性よりも楽しさとコミュニケーションを大事にする傾向が見られ、食育の意識も高まっていることが伺えます。これからも続くα世代の食生活の変化に注目していきたいと思います。