住友林業がJPort Matchを導入
住友林業株式会社は、今年度から新卒外国人向けの就職支援プラットフォーム「JPort Match」を導入することを発表しました。これは、同社が求めるグローバル人材の採用を支援するための取り組みであり、特に海外事業の拡大を目指しています。
導入の背景
住友林業は、米国、オセアニア、東南アジア、そして欧州を中心に海外市場での展開を強化しています。特に、米国の住宅・不動産開発事業が業績を牽引しており、長期ビジョン「Mission TREEING 2030」では「グローバル展開の進化」が事業方針の一つとして掲げられています。これにより、同社は海外での事業展開を進めるだけでなく、それを支える人材の確保と育成にも力を入れる必要があると感じています。
そこで、全国の外国人留学生と企業をつなぐ「JPort Match」を選択したのです。このプラットフォームは、新卒時点から語学力や専門性、異文化適応力を兼ね備えた人材と接点を持ち、将来的に海外事業を支える人材基盤を強化する狙いがあります。
JPort Matchの特徴
1. 日本最大級の外国人留学生コミュニティ
「JPort Match」は、146カ国から9,000名以上の外国人留学生が参加している、日本最大規模のプラットフォームです。特に今年5月には、月間新規登録者数が2,272名に達し、前年比では15倍の急成長を見せています。この数値は、学生たちが非常に活発に参加していることを示しています。
また、SPeakが提供する留学生向けの就活Eラーニングや、先輩留学生によるキャリア情報を発信するメディア「JPort Journal」なども併設されており、通常のナビサイトでは得られない情報を提供しています。
2. 質の高い人材を育成
登録者のうち、42%以上が日本語能力試験(JLPT)のN1またはN2を取得しており、TOEICの平均スコアも約802点と高水準。理系やビジネス系の専門的な知識を持つ学生が多く、企業にとっては即戦力として期待できる存在です。
3. バイリンガル対応の採用広報
「JPort Match」では、全ての採用広報コンテンツが日本語と英語の両方で作成可能で、JPortカスタマーサクセスチームがサポートするため、担当者の負担を軽減できます。自動翻訳ツールもボード上に備えつけられており、簡単に求人情報を掲載することができます。また、若手外国籍社員を特集したコンテンツやオンラインイベントも、日英両方で開催しています。
結論
住友林業が「JPort Match」を導入することにより、グローバル人材の採用が促進され、多様性のある職場の実現に一歩近づきました。これにより、企業は国際的なビジネスシーンでの競争力を強化し、将来的な成長へとつながることでしょう。今後、このようなプラットフォームの可能性に注目が集まることでしょう。