学研教育総合研究所が発表した学生生活調査
最近、学研教育総合研究所より2024年に関する「小学生白書」「中学生白書」「高校生白書」の第二弾が発表されました。この調査では、習い事、将来就きたい職業、自己認識や将来に対する意識についてのデータが収集されました。以下にその詳細をご紹介します。
小学生の習い事と将来への展望
小学生を対象にした調査では、習い事ランキングの1位は「水泳」で、2位には「受験のための塾・学校の補習のための塾」がランクインしました。また3位は「英会話教室」であり、若年層のうちから英語学習への関心が伺えます。全体として、約24.6%の子どもが水泳を習っていると答えました。さらに、高学年になるほど受験に対する関心が高まっていることが考えられます。
将来つきたい職業では、1位が「パティシエ」となり、特に女子に多く支持されています。男子は「ネット配信者」や「サッカー選手」を望む傾向が強く、デジタル社会への適応が見えます。興味深いのは、今の子どもたちが抱える不安の一つに「巨大地震」が挙げられていることです。
中学生の意識
中学生の調査では、「会社員」と「エンジニア・プログラマー」が人気の職業として選ばれています。特に男子の多くは技術職を志望し、女子の多くが「看護師」を希望しています。この年代では「努力すれば夢は叶う」と信じている割合は全体の78%にも達しました。
不安要素としては、引き続き「巨大地震」「事件・犯罪への巻き込まれ」などが上位に挙げられており、社会情勢に対する敏感さがうかがえます。選挙に対する意識も高まり、18歳になってから投票を希望する声が多く見られました。
高校生の夢と不安
高校生においては、1位の職業が「公務員」で、2位に「エンジニア・プログラマー」が来ています。現在の高校生は過去の調査に比べて「習い事はない」と回答する割合が高まり、69%にまで増加しました。このことから、受験勉強に専念したり、自己学習にシフトしている様子がうかがえます。
高校生が感じる危機感の一つには「前述の巨大地震」とともに、「戦争」に関するものも多く、社会的な動向が彼らの心理に影響を与えているようです。
結論
今回の調査を通じて、小・中・高校生が直面している習い事や将来の職業に対する意識、さらには不安要素などが明らかになりました。新たな情報が、教育現場や親たちの理解を深め、より良い学びの場を提供する助けになることが望まれます。今後もこのような調査が進むことで、学生たちのリアルな声が反映されていくことを期待しています。