特許AIとロボット技術
2025-11-07 10:36:28

自律移動ロボットと特許支援AIが変える未来の技術戦略

特許AIエージェントの活用事例


最近、リーガルテック株式会社が自律移動ロボットの特許出願で、その自社開発の特許支援AIプラットフォーム『MyTokkyo.Ai』を活用した成功事例を発表しました。このケースは、自律移動ロボットの障害物検知及び経路計画アルゴリズムに関するもので、特に動的な環境における対応力を強化したものです。

自律移動ロボットの挑戦


自律移動ロボットは、倉庫や病院といった環境で人や物体の移動を行うため、常に複雑かつ動的な状況に対処する必要があります。従来の静的経路計画では、こうした動的な障害物に対応できず、その結果、安全性や効率性の両立が難しいという課題がありました。このような背景の中、開発チームはマルチセンサデータを融合し、経路の動的更新を実現するためのアルゴリズムを開発していましたが、特許化に向けた独自要素の特定には多大な時間を要していました。

MyTokkyo.Aiの革新


そこで登場したのが『MyTokkyo.Ai』です。このプラットフォームは、走行ログやセンサーデータ、制御フロー図などの技術資料を解析し、AIが発明の本質を自動的に抽出する能力を持っています。この事例では、LiDAR点群データとカメラ画像ログをもとに、AIが3つの重要な要素を特定しました。これにより、先行特許とどのような点で異なるのかを明示した上で、発明提案書から出願ドラフトを迅速に作成できました。

特許出願の迅速化とその結果


さらに、MyTokkyo.AiにはChatTokkyo機能が搭載されており、特許請求項の整理や先行技術との差別化に関する検証を自動化することが出来ます。従来、特許化の検討プロセスは1か月以上かかっていましたが、このAIツールを利用することで、その期間が約1週間に短縮されました。

この結果、AIが解析したセンサ統合処理の特徴量と制御フローの相関がより明確になり、発明の進歩性を裏付ける文書の品質が向上しました。これにより、出願文書全体の信頼性が高まり、企業にとっては特許取得の戦略が大きく前進することとなりました。

今後の展望


リーガルテック株式会社は、MyTokkyo.Aiを利用して、自律移動ロボットだけでなく、物流支援ロボットやスマートモビリティにおける知財創出を支援する方針を明言しました。将来的には、環境認識AIや群制御アルゴリズムなど、より高度な制御技術にも対応を拡大し、ロボティクス分野の研究開発から特許戦略までを包括的に支援していく考えです。

自律移動ロボットの技術と特許支援AIの連携が、今後の技術戦略をどう変えていくのか、業界全体の動向が注目されます。

リーガルテック株式会社の概要


  • - 設立: 2021年3月
  • - 資本金: 3億7,900万円(資本準備金を含む)
  • - 代表取締役社長: 平井 智之
  • - 所在地: 東京都港区虎ノ門5-13-1 虎ノ門40MTビル4F
  • - 事業概要: 特許調査・発明抽出プラットフォーム『MyTokkyo.Ai』や、自社専用のAIプラットフォーム『AI IPGenius』、共同開発支援プラットフォーム『リーガルテックVDR』の開発・提供を行っています。

製品の詳細やお問合せは公式ページをご覧ください。


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会社情報

会社名
リーガルテック株式会社
住所
東京都港区虎ノ門5-13-1虎ノ門40MTビル4F
電話番号
03-5733-5790

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