OUI Inc.、眼鏡市場とモザンビーク支援
慶應義塾大学医学部から生まれたベンチャー企業、OUI Inc.(ウイインク)は、全国展開を行う「眼鏡市場」と共に、モザンビークのLurio Universityに840本のメガネフレームを寄贈しました。これは、医療支援による社会貢献活動の一環として実施されます。
OUI Inc.は、iPhoneに取り付け可能な眼科診察用医療機器「Smart Eye Camera」(SEC)を開発し、これまでにもベトナム、ネパール、ブラジル、インドネシアなど、医療資源が乏しい地域での眼科介護に取り組んできました。これに対して、眼鏡市場は余剰在庫を利用したCSR活動を行い、得られた資金や商品を医療支援に役立てています。
2021年から始まった両社の共同プロジェクトは、視覚を失うリスクの高い地域での医療支援を目的としており、今回の寄贈もその一環です。過去には、アフリカのマラウイやケニア、インドネシアへの寄贈が行われており、前年のネパールへの寄贈に続く、本プロジェクトの5回目となります。
モザンビークの眼科医療の現状
モザンビークでは、予防可能な眼科疾患により多くの視覚障害や失明が発生しています。国際失明予防協会(IAPB)によると、モザンビークには約11万人の失明人口が存在し、視覚障がい者は約265万人に上るとされています。人口が3300万人にもかかわらず、眼科医はおよそ30名程度と極めて少なく、アクセスが厳しい地方では質の高い眼科医療を受けることが困難です。
OUI Inc.は、Lurio Universityとの連携を通じて、収入の少ない地域での訪問診察や共同研究を進めております。寄贈されたメガネフレームは、地域の人々の視力保護や視力矯正のために利用されます。
Lurio Universityの役割
寄贈先であるLurio Universityは、モザンビーク北部のナンプラ州に位置し、専門的な検眼医の育成に力を入れています。地域の眼科医療の不足を補うため、2009年から検眼医養成コースを始め、多くの卒業生を世に送り出しています。
OUI Inc.はLurio Universityとの協業を通して、集落でのSECを使った眼科診断や、地域の眼科疾患の調査研究を行っています。これにより、住民に向けた支援をさらに強化しています。
今後の展望
今後もOUI Inc.は、多くのパートナーと連携し、失明のない世界を目指して尽力していきます。メガネ市場との取り組みを通じて、貧困地域への医療支援を強化し、視覚障害問題の解決に向けた活動を拡大していく方針です。これからの活動に期待が寄せられる中、OUI Inc.と眼鏡市場の共同による医療支援活動は、今後も多くの地域に恩恵をもたらすことでしょう。
会社概要
メガネ市場(株式会社メガネトップ)
- - 設立: 1980年5月
- - 本社: 静岡市葵区
- - URL: メガネトップ
OUI Inc.
- - 設立: 2016年7月15日
- - 本社: 東京都港区
- - URL: OUI Inc.
両社の取り組みは、視覚に対するアクセスを大いに向上させる可能性を秘めています。