伝統工芸の新たな拠点、POJ Studioが京都にオープン
2025年8月29日、京都・五条に新たな空間を開放したPOJ Studioが、伝統工芸の魅力を広める新しい試みをスタートしました。本社を京都市に置くPOJ Studioは、これまで日本各地の職人と共に、伝統的な技術や感性を用いたライフスタイルプロダクトを展開し、多くの人々に親しまれてきました。新しい拠点では、築100年以上の町家を改修した三階建ての施設が用意されており、来訪者は工芸を「見る」「触れる」「体験する」ことができるようになっています。
職人技にに及ぶ新しい空間
新たな店舗は、和紙作家・ハタノワタル氏が手掛けた和紙家具や、畳職人・横山充氏による精緻な手仕事が随所に表れています。「入口の提灯や暖簾、国産木材を用いた什器など、全てが職人たちの技と感性によって形づくられています。これにより訪れる人々に本物の工芸を感じられる空間が提供されています。
工芸との多様な触れ合い
POJ Studioの新しい拠点では、金継ぎワークショップが開催されており、大切な器に新たな息吹を吹き込む手法を学ぶことができます。また、器の修復を希望する方に向けたリペアサービスも利用可能です。これにより、日本各地の職人が手がける工芸品を間近に観察し、実際に触れ、さらにその背景にある物語を理解することができます。シーズンごとに開催される作家展では、様々な工芸や作家と出会い、より深い体験ができる機会が設けられています。
ブランドの新たな展開
POJ Studioは新たに商業・住宅向けのインテリアコンサルティング「POJ Studioインテリア」を立ち上げ、さらには京都・京北で木工見習いプログラムの開校予定です。これにより、職人技術の継承と文化の再生を目指す教育プログラムも充実していきます。さらなる成長を遂げる前年の2020年、Eコマースの開始以来、POJ Studioは多様な販路を広げ、2022年には実店舗を設けました。また、香港、ロサンゼルス、ニューヨークでのPOPUPイベントも展開し、世界中の人々に職人たちのストーリーを届けています。
代表の思いと展望
POJ Studioの代表である小山ティナ氏は、「創業以来、職人との協業を通じて新しい商品を生み出し、工芸の魅力を全世界へ伝えてきました。現在、59の工房と提携し、毎年約10組の新しい作り手と共に魅力ある商品を開発しています。五条に新たな拠点を設けたことで、国内外の方々に工芸を身近に体験していただけることを嬉しく思います。そして、工芸が持つ力を次世代へと受け継いでいきたい」と語っています。新たな拠点での活動に期待が高まります。
POJ Studioの基本情報
- - 住所: 〒600-8059 京都府京都市下京区下鱗形町528-1
- - 営業時間: 月〜金 10:00〜17:00 / 土日・祝日 10:00〜18:00
- - ウェブサイト: pojstudio.com
- - SNS: @pojstudio
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