ベルンド・ケストラーが伝授する透かし編みの魅力とは？

ベルンド・ケストラーが教える透かし編み

2025年2月12日、株式会社日本文芸社から『ベルンド・ケストラーのいちばんわかりやすい透かし編み』が発売します。本書は、ドイツ出身のニットデザイナー・ベルンド・ケストラーによって執筆され、透かし編み技法を初心者にも分かりやすく解説しています。

透かし編みは、その名の通り穴が開いたような美しい模様が特徴的で、レース編みとも呼ばれています。基本となるのは表編みと裏編みを組み合わせたもので、「かけ目」や「減らし目」といったテクニックによって、軽やかな透かし模様を生み出すことができます。本書では、54種類の透かし模様を「Leaf」「Diamond」「Triangle」「Wave」の4つのカテゴリーに分類し、その魅力を余すところなく伝えています。

透かし編みの新しい魅力

本書の魅力は、従来の透かし編みの枠を超えた新しい提案にあります。ケストラー氏は、棒針の3～5号を使用しやすく工夫して編みやすさを追求しています。また、特に大きなアイテムを製作する際には、輪針を使用することを推奨しています。この新しいアプローチによる透かし編みは、細すぎず、ざっくりもしない絶妙なバランスで、独特のテクスチャーが楽しめます。

編み方の解説と動画が充実

初心者でも安心して取り組めるよう、大きく見やすいプロセス写真を活用して、基本の編み方を詳しく解説しています。特に重要な部分に関しては、ケストラー氏自身の解説動画も用意されており、手元の写真を見ながら編むことができるため、理解度が高まります。

例えば、リーフ模様のショールは、くじゃくの羽のように涼しげで、季節を問わず使えるアイテムです。また、コットン糸を使用したスワッチで最初の練習ができるため、初心者にとっても取り組みやすい作りになっています。

色彩にもこだわり、グラデーションやビタミンカラーの糸を使用した独自のカラーリングが施されています。これにより、従来のレース編みにありがちな単色使いに留まることなく、一風変わったユニークで個性的な作品を生み出すインスピレーションを提供します。

ケストラー氏のプロフィール

ケストラー氏は、12歳から独学で編み物を始め、1998年に来日して以来、全国で編み物教室を開催し、社会貢献活動も行ってきました。編み物を通じて支援を行う「Knit for Japan」プロジェクトを立ち上げるなど、地域社会にも貢献しています。これまでに多くの著書を持ち、その技術と経験を本書に結集しています。