DeepL Voiceが進化!多言語対応でビジネスを支援
最近、言語AIのリーダーであるDeepLが、リアルタイム音声翻訳ソリューション「DeepL Voice」の機能を拡充することを発表しました。この新しい機能により、企業は国際的なコミュニケーションをさらに円滑に進められるようになります。
言語の壁を克服する
言語の課題は、多くの企業にとって常に存在する悩みの種です。実際、約70%の企業が社内連携やカスタマーサービス、IT等の分野で言語のギャップからくる問題を抱えており、61%はその結果、国際的な成長を妨害されていると報告しています。このような背景から、DeepLが提供する「DeepL Voice」は、対面・バーチャルの両方でリアルタイムの多言語音声翻訳を実現し、企業活動の効率化に貢献しています。
新機能の追加
今回のアップデートでは、次のような新機能が導入されています。まず、音声入力対応言語として新たに中国語、ウクライナ語、ルーマニア語が追加され、合計16の言語に拡大しました。既に対応している言語には、英語、ドイツ語、日本語、フランス語などがあり、翻訳キャプションの利用は35の言語に広がります。
さらに、会議の生産性を向上させるための機能も追加されており、会議中の全文書き起こしと翻訳結果をダウンロードできるようになりました。これにより、議事録の作成やフォローアップが効率的になり、企業のセキュリティとコンプライアンスも確保されます。
Zoomでの利用も可能に
DeepL Voiceは、Microsoft Teamsに加えて、今後はZoom Meetingsにも対応予定です。これにより、広く利用されているバーチャル会議プラットフォーム上で、よりスムーズに多言語のコミュニケーションが行えるようになります。また、対面会話にも引き続き、iOSおよびAndroid向けの「DeepL Voice for Conversations」が利用でき、外出先でも便利です。
実際の導入事例
これまでに多くの企業がDeepLを導入しており、最近ではInetumやサイボウズ株式会社、Brioche Pasquierといったグローバル企業が新たにDeepL Voiceを導入したことで、言語の壁が取り払われ、コラボレーションが加速しています。特に、19カ国に約28,000名の従業員を抱える提携企業Inetumでは、各国の言語能力に依存せず、専門性に基づいてコンサルタントを効果的に配置することができるようになりました。
InetumのCTOであるセバスチャン・デュモン氏は、「DeepL Voiceを活用することで、国を超えたサポートチーム体制を整えることができ、言語に関係なくすべての従業員に対応できるようになりました」と述べています。
結論
DeepLの創業者であるヤロスワフ・クテロフスキーCEOは、企業の国際的な成長において、言語の壁を取り除くことが不可欠だと強調しています。そして今後も、DeepL Voiceはよりシームレスで効果的なリアルタイム多言語コミュニケーションを実現するための機能追加を続けていくでしょう。詳細は、
DeepLの公式サイトをご覧ください。
DeepLは、ビジネスにおける言語の障壁を取り除くことを使命としており、AIによるテキスト・音声の自然な翻訳と人間が手がけたような文章の推敲を提供しています。これからも世界中の企業がこの技術を活用し、生産性の向上と市場の拡大に繋がることが期待されます。