現代の育児に寄り添ったシュタイナー式子育て
2025年5月21日、東京都港区に拠点を置く株式会社こどもとくらしの代表、赤川幸子が新たに出版する書籍『「個性」と「才能」が伸びるシュタイナー式子育て』がリリースされます。この本では、忙しい現代の家庭でも実践可能なシュタイナー教育の理念を簡潔にまとめ、子育てに自信を持てない親たちに向けた具体的なアドバイスを提供します。
子育て環境の変化とその影響
最近、日本の子育て環境は目まぐるしく変わっています。核家族化が進み、親たちの育児に対する孤立感や悩みが増大しています。厚生労働省の調査によれば、育児をしている母親の約7割が「育児に自信が持てない」と回答し、約4割が育児ストレスを強く感じているとのこと。
この背景にはデジタルメディアへの早期接触や早期教育への過度な依存があり、こうした環境が子どもたちの本来の発達リズムを無視した結果、多くの親が不安を抱えるようになっています。特に、目に見える成果やスキルに焦点が当てられる中で、子どもたちの内面的な成長が後回しにされているのが現状です。
シュタイナー教育の核心
シュタイナー教育とは、子どもの発達段階に応じた「年齢にふさわしい教育」を重視し、感覚を通しての体験や自由遊びを大切にします。この教育法は、子どもが自分で考え、行動を選び、自分自身の「個性」と「才能」を発揮するための力を身に付けることを目指しています。赤川幸子は、20年以上にわたりシュタイナー幼児教育に携わってきた経験をもとに、子どもを「子ども」として扱うことの重要性を強調しています。
本書では、シュタイナー教育の知恵を1994年設立の保育園での実践を通じて解説しています。具体的には、シュタイナー教育が重視する要素や、家庭で実践できるシンプルな方法について詳しく述べています。
家庭でできるシンプルな方法
書籍では、以下の内容について具体的なアドバイスを提供しています。
- - シュタイナー教育が大切にしている基本理念
- - 子どもを子どもとして扱うことの意味
- - 子どもに理解しやすい「言葉」の用い方
- - 準備する「サイン」の示し方
- - 幼児期に育てておくべき4つの感覚
- - 子どもの個性を引き出すための家庭でできる活動
赤川によると、「子育ては迷いの多い旅ですが、子どもの本質を理解し、その成長に寄り添うことで、親子が喜びに満ちた時間を持つことが可能です」と述べています。この本は、育児に不安を抱える多くの親たちにとっての道しるべとなり、子どもたちの潜在能力を引き出す助けとなることを願っています。
書籍の基本情報
- - 書籍名:『「個性」と「才能」が伸びる シュタイナー式子育て』
- - 発売日: 2025年5月21日
- - 著者: 赤川 幸子
- - ページ数: 232ページ
- - 定価: 1,650円(税込)
- - 発行: 株式会社かんき出版
会社概要
株式会社こどもとくらしは、シュタイナー保育園の運営を行っており、子育て応援の活動にも力を入れています。赤川幸子が率いるこの法人は、シュタイナー教育の普及に尽力し、日々の育児を支えるアイデアを提供していきます。
子育てに関する悩みや不安を抱える方々に、一歩踏み出す勇気を与え、子ども達の個性と才能を引き出すための手助けをしていくことを目指しています。
本書は、シュタイナー教育の価値を普及させる重要な一冊となるでしょう。