最高峰のかるた大会、名人位・クイーン位決定戦が迫る
競技かるたの魅力が詰まった一大イベントが近づいています。2026年1月11日(日)、滋賀県大津市の近江神宮・近江勧学館で、「第72期名人位・第70期クイーン位決定戦」が開催されます。この大会は、小倉百人一首競技かるたの最高タイトルを決定するものであり、毎年多くのファンが注目しています。
名人戦とクイーン戦の概要
大会は第一回戦が9時40分からスタートし、実力派選手たちが激突します。前年の名人とクイーン、そして彼らに挑む若き才能たちが織りなす試合は、緊迫した場面が続くこと間違いなしです。名人位は、自見壮二朗選手(九州大学かるた会)が防衛戦に挑み、対するは挑戦者の川瀬将義選手(三島せせらぎ会)。
一方、クイーン位には、矢島聖蘭選手(慶應かるた会)が挑戦し、初の防衛戦に挑む姿が期待されています。挑戦者となる西牧美渚選手(慶應かるた会)は、若き力を見せつけることでしょう。
競技の魅力と戦略
名人位とクイーン位を巡る戦いは、単なる勝負以上の意味を持ちます。それぞれの選手は、自身のスタイルを持ち寄り、敵との戦略を駆使して勝利を目指します。自見名人は、従来の冷静さと勝負強さに、さらに攻撃的なスタイルを加え、見事なかるたを展開しています。彼の取り手は必見です。
川瀬挑戦者は、彼の鋭い突き手で攻撃を仕掛け、理想的な陣形で守りを固めています。こうした計算された動きによって、観客を魅了しながら試合を楽しませてくれることでしょう。
クイーン位の矢島選手は、試合中の落ち着きと安定感が増し、札に対するスピードと正確さで注目されています。彼女の論理的なプレイスタイルは観る者を引きつけ、試合の行方に期待を寄せさせます。
チケット情報と観戦体験
観戦希望者は、2025年12月1日(月)からチケットを発売します。チケットは競技会場が一律3,000円、公開解説室が1,000円(中学生以下500円)。観客席には未就学児の入場は不可とされていますので、観戦を考える方はご注意ください。
当日は、YouTubeにてライブ配信も予定されており、自宅にいながら熱戦を楽しむことが可能です。特に、大会前日の前夜祭では開会式と一般参加可能なプログラムも実施され、競技かるたの深い魅力や歴史を学ぶ貴重なチャンスとなります。
大会の意義
この名人位・クイーン位決定戦は、かるた界の前進と日本文化の振興を目的としたイベントでもあります。また、全日本かるた協会が主催し、文化庁や各種団体の後援を受けていることも、このイベントの重みを更に増しています。
競技かるたは、ただの遊びではなく、精神力やスピード、戦略を集結させて臨む深い競技です。観戦を通じて、さらにその魅力に触れてみるのはいかがでしょうか。
この大会に参加し、新たな名人とクイーンの誕生を見届けるまで、興奮は高まり続けます。詳細な情報は、
大会公式サイトをご覧ください。