東京演劇アンサンブル創立70年の節目に贈る新作『ヤマモトさんはまだいる』

東京演劇アンサンブル創立70年記念公演

新作『ヤマモトさんはまだいる』のご紹介

2024年9月12日から16日まで、東京都豊島区のあうるすぽっとで東京演劇アンサンブルの創立70周年を記念した新作公演『ヤマモトさんはまだいる』が上演されます。これは、ドイツの著名な劇作家であるデーア・ローアーが書き下ろした最新作で、スイス・チューリッヒ劇場と同時に世界初演を迎えることになります。

この公演を通じて、東京演劇アンサンブルは、「演劇行為の中に人間の変化の契機をつくる」を信条に掲げ、観客とともに大都市の孤独や社会の変化、共生の在り方について考察する機会を提供していきます。

あらすじ

物語は、ミセス・ヤマモトという年配女性が主人公です。彼女は一人で小さなアパートに住んでおり、同じアパートに住むニノとエリックのカップルとの交流が描かれます。しかし、ある日ミセス・ヤマモトは階段で転倒し、病院に運ばれた後に亡くなってしまいます。ミセス・ヤマモトの死を通じて、他の人物たちがどのように影響を受け、彼女の存在がどれほど大切であったかを考える展開となります。

作品は、相互の繋がりや都市における孤独感を描きつつ、時間軸にとらわれない構成で、観客に深い考察を促します。

公演の詳細

- 公演日程: 2024年9月12日(木)〜16日(月・祝)
- 会場: あうるすぽっと (東京都豊島区東池袋 4-5-2)
- 出演者: 志賀澤子、永野愛理、雨宮大夢、青木鉄仁（劇団青年座）など、個性的なキャストが勢揃い
- スタッフ: 作はデーア・ローアー、翻訳とドラマトゥルクは三輪玲子、演出は公家義徳が担当します。

チケットは現在、カンフェティを通じて発売中で、一般4,300円、U30は3,300円、Low Price Dayは3,000円となっています。なお、Low Price Dayの日程は、9月14日と15日となっています。

70年の歴史を持つ東京演劇アンサンブル

1945年に設立された東京演劇アンサンブルは、日本の新劇活動の先駆者的存在として、長い歴史を有しています。特に1977年には武蔵関に劇場「ブレヒトの芝居小屋」をオープンし、約50名の劇団員が様々な演劇を年間250～300ステージにわたって上演しています。その活動は国内外で広く認知され、モスクワ、ロンドン、イタリアなどでの公演実績も豊富です。

この記念すべき新作公演は、東京演劇アンサンブルが70年の集大成として、現代社会に問いかける作品を提供する絶好の機会です。ぜひ、この貴重な公演に足を運んでみてはいかがでしょうか。

詳細情報やチケット購入は、カンフェティの公式ページや、東京演劇アンサンブルの公式サイトをご覧ください。