麻生建築&デザイン専門学校の卒業生が、昨今の建築業界において注目を浴びています。その理由は、建物管理のデジタルトランスフォーメーション(DX)が急速に進展しているからです。特に、鹿島建物総合管理株式会社では、卒業生が多く活躍しており、最新のBIM技術を活用した業務改善の最前線に立っています。
先日、同社の採用担当者と卒業生2名が学校を訪れ、企業説明会を開催しました。この説明会では、日々の業務内容や現場でのBIM活用の実際について説明を受け、学生たちは将来のキャリアに向けて多くの質問を投げかけました。鹿島建物総合管理は、鹿島建設のグループ会社として全国規模で建物管理を行っているため、規模の大きさや経験値の高さが学生にとっての手本となります。
同社は特に設備管理分野でのBIM導入に力を入れていますが、他の業界と同様にまだ導入が進んでいないのが実情です。この背景に対処するために設立されたのが「新生産推進室」で、BIMを活用した建物管理の効率化を図っています。具体的には、BIM-FM(ファシリティ・マネジメント)システムを構築し、設備の問題発生時に迅速に対応できる体制を整えています。このシステムにより、定期的な設備点検やメンテナンスが容易になり、業務の効率化が実現されています。
現在「新生産推進室」には5名のメンバーが在籍しており、その内4名は麻生建築&デザイン専門学校の卒業生です。彼らは、在学中に身につけたBIMスキルを実際の業務に活かし、日々成果を上げています。学校では、BIMの授業において業界で広く使用されるRevitソフトウェアを用いて学習を進めており、学生は持参したPCで自由に学ぶ環境(BYOD)を整えています。
また、BIMゼミも設けられており、現場で活躍する講師から直接指導を受けながら、実際の企業案件やコンペに取り組むことができます。このような実践的な教育により、実務に強いスキルを持つ学生が育成されています。実際、2023年の「マロニエBIMコンペOSAKA」では、同校の学生から6組がエントリーし、最終選考では3組が残る中、最優秀賞をはじめとする多くの賞を受賞しました。これは、実務者や大学生を相手にした厳しい競争の中での成果であり、麻生建築&デザイン専門学校の教育の質の高さを物語っています。
こうしたBIMスキルは企業からのニーズが高まっており、学生たちにとって就職活動において大きな強みとなっています。麻生建築&デザイン専門学校は、学生が業界のリーダーとして活躍できるよう、最新の技術と実務的な知識を提供しています。
学校の教育理念は、「知性を兼ね備え、責任あるモノづくりを通して業界に貢献するプロフェッショナルを育成すること」です。建築とデザインの両方を学ぶことができるため、学生は幅広い視点を持ちながら成長します。業界のトップ企業と連携し、実践的なカリキュラムを通じて、変化する社会に柔軟に対応できる人材を養成することに取り組んでいます。詳細については、学校の公式ウェブサイトを訪れてみてください。 https://asojuku.ac.jp/aadc/