Synfluxの代表である川崎和也氏が、2026年2月19日(木)に自身初の単著『惑星のためのファッション持続可能な社会を実現する、衣服と技術のデザイン戦略』を刊行することが決まりました。本書は、現代ファッションの持続可能性に対する深い視点からの提案を盛り込んでおり、ファッション産業が抱える過剰生産や大量廃棄の問題への解決策を模索しています。
本書では、川崎氏が提唱する「FASHION FOR THE PLANET」という理念の元、ファッション産業の現状を厳しく分析しています。特に「既製服の呪い」という概念に着目し、どのようにしてこの問題を克服し、持続可能な社会に向けたファッションが実現できるかを探っています。最新の技術哲学に基づく理論が展開され、ファッションデザインの新たなアプローチが提案されています。
既製服の三体問題
既製服のシステムがもたらす構造的問題を理解することは、現代アパレル業界の課題解決に不可欠です。本書の中では、過剰生産と消費、さらには中央集権的な流通構造を「三体問題」として定義し、これらの問題がなぜ現在のサステナブル施策では解決できないのかを論理的に説明しています。
サステナブルファッションの再定位
1960年代の文化的背景を再評価しつつ、現代のファッションにおけるサステナビリティの限界についても言及。川崎氏は、ファッションが「惑星の人工化」や「人工の惑星化」と交差する新たな領域にあるとし、この視点から新しいビジョンを打ち出しています。
惑星時代のデザイン戦略
本書の後半では、ファッションビジネスにおける実践的なデザイン戦略が提示されています。著者は、持続可能な未来に向けた具体的なデザイン戦略を「ツインサプライチェーン」、「ファッションリモデル」、「マルチステークホルダー」、「マルチスピーシーズ」といった4つの項目に分類し、それぞれの戦略を実効性のある形で論じています。この内容は、ファッション業界のクリエイターや関係者にとって、次なるステップを考えるための貴重な手助けとなるでしょう。
川崎和也氏からのメッセージ
著者の川崎氏は、本書をまとめるに際して、これまでの経験と多様な観点からの思考をすべて盛り込んだと述べています。ファッション史を社会問題と持続可能性から再検討すること、デザイン哲学の視点を提供すること、そしてファッション業界を豊かにするための戦略を示すこと。この三つのコンセプトが本書を貫いているといいます。
川崎氏は、作品を通じて、自らの経験をもとにファッションの未来に関する洞察を提供し、さらに充実した業界の発展に寄与したいという意図を強調しています。
書籍情報
本書は、384ページにわたりテキストが展開され、詳細な分析や豊富な事例が盛り込まれています。定価は本体2,600円+税、発行は株式会社ビー・エヌ・エヌです。また、川崎氏は業界での実績も豊富であり、環境への配慮を強調する技術を積極的に採用した先進的なデザインを実現しようとしています。これにより、ファッション産業の持続可能性に向けた新たな地平が開かれることが期待されています。
川崎和也氏の著書『惑星のためのファッション』は、これからのファッションに関わるすべての人にとって、刺激的な一冊となるでしょう。ファッションデザインの進化とその持続可能性を考え、新たな視点を得るためにぜひ手に取ってみてください。