パナソニックエナジー、自動運転タクシー市場へ進出
パナソニックエナジー株式会社が、米国の自動運転ライドシェア企業ズークス社にリチウムイオン電池を供給する契約を締結しました。これは、成長著しいロボタクシー分野における一大プロジェクトとして注目されており、パナソニックエナジーが2026年初頭から供給を開始する円筒形リチウムイオン電池2170セルがその根幹を担います。
高性能電池の提供
ズークス社は、Amazon傘下で自動運転技術を活用した配車サービスを展開しており、多くの人々に新たな移動手段を提供することを目指しています。パナソニックエナジーの2170セルは、高いエネルギー密度を持ち、安全性や信頼性に優れていることから、ズークスのロボタクシー車両にとって必要不可欠な電池とされています。これにより、利用者に安全で快適な乗車体験を提供することが可能になります。
パナソニックエナジーは、これまでの実績からも、その製品が高品質であることが証明されています。2025年9月末時点で、パナソニックの車載用円筒形リチウムイオン電池は約200億個供給され、これに起因するリコールは一件も発生していません。これから供給される電池セルは、初めは日本国内で生産され、最終的にはカンザス州の工場でも製造される予定です。
拡大するロボタクシー市場
近年、米国におけるロボタクシー市場は急速に拡大しています。Grand View Researchの市場レポートによれば、2024年の市場規模は約4億5,000万米ドルとされ、2030年までには年平均成長率70%を超える見込みです。特にサンフランシスコやロサンゼルスなどの都市では、オンデマンド型ロボタクシーの導入が進んでおり、市場の成長を支えています。
パナソニックエナジーは、こうした機会を捉え、事業のさらなる拡大を目指しています。2030年には、ロボタクシー市場が400〜500億米ドルを超えると予想されており、北米やアジア太平洋地域が主要な市場として浮上することが期待されています。
この進展により、パナソニックエナジーは新たなビジネスチャンスを見出し、持続可能な未来のための革新を進めていく手助けを行います。今後の市場動向にも注目が集まります。
■ 参考資料
このように、パナソニックエナジーが加わることで、ロボタクシー業界全体の安全性や利便性が向上することが期待されます。未来の移動手段の進化がどのように進むのか、引き続き注目していきたいところです。