新書『欲しがる脳』があらわにする脳とマーケティングの関係
2025年7月1日、扶桑社から刊行される新書『欲しがる脳』は、脳科学を通じて消費者の無意識の欲求を掘り下げる内容となっています。本書は、著者である川島隆太博士をはじめ、岡田拓也氏と人見徹氏の共著によるもので、最新の脳科学の知見を生かしたマーケティングのアプローチを実践的に解説しています。
この新書は、株式会社NeUの取締役でもある川島博士が、ニューロマーケティングの専門チームと共に執筆したもので、脳科学を用いた意思決定のメカニズムについて詳しく解説。ニューロマーケティングや認知神経科学、行動経済学を基盤に、日常で目にする広告や製品で私たちが無意識に感じる欲求の背後にある心理を明らかにしています。
本書の内容の核
本書では「脳」と「マーケティング」がどのように交差するのかを考察します。中でも、第1章では脳の気まぐれな性質が紹介され、「思わず●●した」の背後にある潜在意識の影響が探られています。
第2章では脳の測定による販売の洞察が提示され、次第に消費者の欲望を刺激する要素が明らかになっていきます。第3章では五感が「欲しい」という感情を引き出す仕組みについて考え、第4章では特定のブランドが消費者に魅力を感じさせる理由に迫ります。これに続いて、欲しいと感じさせる仕組みや、感情や記憶に訴える要素がどのように作用するかが解説されるのです。
目を引く仕掛けの解析
本書はただの知識提供にとどまらず、私たちの日常にあふれる「思わず欲しくなる仕掛け」を意識的に感じ取れるような洞察を与えます。広告で目を引く色、耳に残る音、そして不思議と心をつかまれるあのキャンペーンなど、身近にある例を通じて、マーケティングの背後にある心理的メカニズムを学ぶ機会を提供します。
最新の脳科学に基づいた指針
この新書の最大の魅力は、最新の脳科学に基づくモダンな知見が盛り込まれている点です。第6章ではデジタル時代のマーケティングにおける新たなアプローチが示され、私たちの考えや行動がデジタル環境でどのように変化しているかを考察しています。最後に、これからのニューロマーケティングの展望が語られ、本書が単なる情報源ではなく、実際のビジネスシーンに役立つ指針となることを目指しています。
書籍情報
- - 出版日: 2025年7月1日
- - 著者: 川島隆太、岡田拓也、人見徹
- - ページ数: 208ページ
- - 価格: 税込990円
- - ISBN: 978-4-594-10083-4
この新書は、全国の書店やオンラインストアで精力的に販売される予定です。脳科学とマーケティング、そして私たちの欲求について新たな視点を得たい方にオススメです。具体的な事例やデータをもとにしたアプローチで、日常の消費者行動を根源から理解できる貴重な一冊です。興味のある方はぜひ手に取ってみてください。