株式会社ABEJA、AIの国際行動規範に参画
株式会社ABEJA(本社:東京都港区)は、OECDのホームページで広島AIプロセスに基づくAI国際行動規範の報告枠組みを発表しました。これにより、AIの責任ある開発と運用の促進が期待されています。
ABEJAの背景と取り組み
ABEJAは「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念に掲げ、2012年に創業した企業です。ミッションクリティカル業務へのAI導入を支援し、基盤となる「ABEJA Platform」を開発・運用しています。このプラットフォームは、ディープラーニングや大規模言語モデル、量子コンピューティングといった最先端技術を活用し、人とAIの協調による産業構造の変革を目指しています。
特に、2018年からはLLM(大規模言語モデル)の研究も進め、生成AI技術の導入に向けた準備を着実に進めています。
HAIPとは何か?
HAIP(Hiroshima AI Process)は、2023年のG7広島サミットで創設され、信頼できるAIを目指す国際的なルール作りを推進しています。HAIPの国際行動規範は、AIシステムの開発を行う組織に向けたガイドラインであり、AIの開発と運用における責任を明確にし、信頼性と安全性を確保することを目的としています。この行動規範を実行するための報告枠組みがOECDのウェブサイトで公開され、企業や団体は自らの活動を透明性高く開示し、責任を果たすことが求められます。
具体的な報告枠組み
HAIPの国際行動規範に基づく報告枠組みは、以下に示す7つの項目で構成されています:
1. リスクの特定及び評価
2. リスクの管理及び情報セキュリティ
3. 高度なAIシステムに関する透明性報告
4. 組織のガバナンス、インシデント管理及び透明性
5. コンテンツの認証及び来歴確認の仕組
6. AIの安全性向上や社会リスクの軽減に向けた研究及び投資
7. 人類と世界の利益の促進
ABEJAは、この質問票に回答したAI開発企業としてOECDのウェブサイトでその内容が公開されています。
ABEJAのAI倫理への取り組み
社内にはAI倫理に関する政府や国際機関、産業団体の委員を務める専門家が多く在籍しており、外部有識者を招いた委員会「Ethical Approach to AI」も設立しました。これにより、AI倫理や法務の観点からの課題にも対応しています。また、顧客企業との連携を強化するため、2022年からはAIの開発と利用に関するガイドラインを策定し、AI倫理上の課題に取り組んでいます。
透明性の重要性
AIガバナンスにおける透明性の確保は、今日のAI技術が社会に浸透する中でますます重要になっています。ABEJAは、HAIPの国際行動規範に参画することで、自社の活動を透明性高く公表し、業界全体の信頼性向上を図る決意を示しています。
今後もABEJAは、様々な業界の企業と協力し、人とAIの協調による持続可能な社会の実現に向けて推進を続けていく方針です。
株式会社ABEJAの概要
- - 設立:2012年9月10日
- - 本社所在地:東京都港区三田一丁目1番14号 Bizflex麻布十番2階
- - 代表取締役CEO:岡田 陽介
- - 事業内容:AI導入支援における基盤システムの開発・導入・運用
- - URL:ABEJA公式サイト