リモート医療を促進する「医療MaaS」実証実験
徳島県では、交通手段が乏しく、医療機関が遠い地域住民のために新しい支援策を導入します。それが「医療MaaS(医療のモビリティサービス)」です。オンライン診療の機能を持つ専用車両を活用し、地域住民が医療サービスにアクセスしやすい環境を整えるべく、初めての実証実験を行います。
実証実験の概要
この実証実験は、海部郡と那賀郡に所在する町の公民館や集会所に設置された医療MaaS車輌を利用して行われます。具体的には、以下の場所と日時で健康相談を実施します。
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川上集会所(海陽町) 10:00~12:00
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竹ヶ島生活改善センター(海陽町) 13:00~14:00
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笹見コミュニティセンター(牟岐町) 15:00~16:00
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木頭文化会館(那賀町) 14:00~15:00
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赤松防災拠点(美波町) 13:00~14:00
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志和岐公民館(美波町) 15:00~16:00
この実証実験では、各設置場所に医療MaaS車両が到着し、車内からは遠隔診療用の通信機器を通じて地域の住民が医師とつながり、健康に関する相談を行います。専用車両には病院の看護師も同乗しており、安心して相談ができるようサポートします。
参加にあたっての注意事項
参加費は
無料で利用できますが、実施内容は“健康相談”に限られ、医療行為や薬の処方は行われません。川上集会所における実験については、通常診療費が必要な場合がありますので、事前の確認が必要です。
地域の医療機関と連携
このプロジェクトには、徳島県、海陽町、那賀町、牟岐町、美波町が参加し、計9つの医療機関が連携しています。具体的には、徳島県立海部病院や那賀町立上那賀病院など、地域の健康を支える機関が一体となってこの取り組みを進めています。
今後の展望
「医療MaaS」の取り組みが成功すれば、交通が不便な地域においても医療サービスの提供が格段に向上するでしょう。また、遠隔診療の利便性が広まることで、地域住民はいかに健康を維持するかの選択肢が増え、生活の質も向上することが期待されます。
導入後の反響や課題については、実証実験が終了した後にレポートされる予定です。今後の関心が集まる本プロジェクトに注目が集まります。