駐車場でソーラーパネル
2025-05-09 14:26:39

大阪市中央区の駐車場に垂直ソーラー発電システムが導入

大阪市中央区に新たな再生可能エネルギーシステム



2025年5月9日、大阪市中央区に位置するタイムズ南本町第一駐車場で、垂直ソーラー発電システム「VERPA」が稼働を開始しました。このシステムは、商業ビルが立ち並ぶ都市部において、両面受光が可能な太陽光発電設備の導入として日本初の試みです。タイムズ24株式会社が運営するこの駐車場では、環境意識の高まりや再生可能エネルギーの需要に応える形で、新たなエネルギー供給源を構築しました。

「VERPA」は、ドイツの企業Next2Sunとの共同開発によるもので、幅30cmのスペースがあれば設置できるコンパクトな設計が特徴です。パネルは地上から2m以上の高さに配置されるため、その下の空間を駐車場や通路など多目的に利用できます。また、両面受光型の高性能パネルが採用されているため、発電性能も優れています。通常は南向きの屋根に設置される従来型とは異なり、発電量に差はないため、立地の自由度が大きいのが利点です。

この取り組みは、特に近年の環境問題への関心が高まる中、市場のニーズに応えようとする企業の姿勢を反映しています。自治体の再生可能エネルギー電力の利用推進もあいまって、こうした電力供給のモデルケースが期待されます。タイムズ24は、駐車場で発電されたエネルギーを効率よく活用し、再生可能エネルギーの地産地消モデルを確立することを目指しています。

この「VERPA」システムは、主に駐車場の精算機や監視カメラなどの電源として使用され、昼間の短い日照時間でも安定した発電が可能です。これにより、駐車場運営のコスト削減や持続可能な運営を実現します。さらに、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた鍵となる太陽光発電の導入数を増やすためには、こうした新しい技術が不可欠です。

都市部の太陽光パネル設置には、地価の高さや取引の複雑さ、日照条件の限られた環境が課題となることが多いですが、「VERPA」は周囲のビルからの反射光や散乱光を有効に活用するため、直射日光がわずかな都市の中でも高効率な発電が可能です。これにより、従来型のパネルで起こりがちな反射光問題も回避できるため、地域における導入が進むことが期待されています。

具体的には、タイムズ南本町第一駐車場には6ユニットが設置されており、発電出力は合計6.3kW-DC、および5.5kW-ACのパワーコンディショナーが搭載されています。年間の発電量は予測値で4,000~4,500kWhを見込んでおり、これにより1.7tから1.9tのCO₂削減が可能とされています。これらの数字は、関西電力のCO₂排出係数を基に算出されており、環境保護への貢献が期待されています。

このように、REGPAは持続可能な社会を目指す上での新しい選択肢を提供し、都市部におけるクリーンエネルギーの普及に役立てられるでしょう。今後のデータ収集を通じて、都心部での再生可能エネルギーシステムの確立が進むことが期待されます。


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会社情報

会社名
エア・ウォーター株式会社
住所
大阪府大阪市中央区南船場2-12-8
電話番号
06-6252-5411

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