Roxtec HD 72が新たにラインアップに登場
Roxtecは、高密度配線向けの新しい貫通部として、
Roxtec HD 72を発表しました。この製品は、制御盤キャビネットや端子箱、スマート・ジャンクション・ボックスに最適な設計が施されており、さらに大きなパッキングスペースを確保しながら、製品の重量と取付面積を抑えています。
特徴と利点
Roxtec HD 72は、一つの貫通口に対して最大72本の装甲ケーブルを通すことができ、その性能は従来のケーブルグランドと比較して取付面積を
50%以上削減します。このため、異なるケーブルごとにドリル孔を開けたり打抜く必要がなく、施工時間が大幅に短縮されることが期待されています。
この製品は、ヒートトレース、リモートI/O、PLC、安全計装システムなどを収納するために設計されており、その用途は広範囲にわたります。
シーリングのニーズに幅広く対応
Roxtec HDシリーズには、Roxtec HD 16、Roxtec HD 32、そして新しいRoxtec HD 72があり、16本から72本までのケーブルを通すことができます。これにより、配線本数や将来的な増設の可能性に応じた貫通部製品を選択することができます。特に太いケーブルを使用する場合、最大25mm径のケーブルを24本まで通すことができ、より大径のケーブルには最大外径34.5mmに対応できる設計をしています。
シーリングモジュールと性能
Roxtec HD 72には、様々なケーブル外径に適合するシーリングモジュールが含まれ、幅広いニーズに応えます。また、この貫通部製品は、次のような性能を有しており、特に高圧環境でも信頼性があります:
- - IEC 60529規格に基づくIP 66/67
- - UL/NEMAに基づく4、4X、12、13の認証
- - 等電位ボンディングと接地に対応 (Roxtec HD 72のCSA認証は申請中)
- - 防爆設計 (Roxtec HD 72は認証申請中)
利用シーンと今後の展開
この新製品は、さまざまなシーリングのニーズに応えるために開発されたもので、産業機器や制御システムの設計、機器の保護、施工時の効率化など、多岐にわたって活用されます。Roxtec Transit Designer™を利用することで、ユーザー自身による貫通部の構成も可能で、柔軟な対応が可能です。
Roxtec HD 72は、高密度配線の用途に最適なソリューションを提供し、産業界のニーズに応える革新的な製品といえるでしょう。さらに詳しい情報や特長については、Roxtec公式サイトの製品ページをご覧ください。