AI外観検査センサーを手軽に開発できる「MENOU-TE」登場

製造業を変革するAI外観検査システム「MENOU-TE」

製造業の生産ラインにおいて、品質管理は非常に重要な要素です。しかし、従来の品質検査システムは高価であり、導入には多くの専門知識が必要でした。そのため、中小企業やAI開発部門を持たない企業にとっては、特に導入が難しいものとなっていました。そんな中、株式会社MENOUが開発したAI外観検査システム「MENOU-TE」は、この課題を解決する革新的なツールとなります。

MENOU-TEの特徴

MENOU-TEは、ユーザーが直感的に操作できるGUIを提供しています。このシステムでは、検査タスクを画面で簡単につなげることで、AIによる判断をプログラミングすることが可能です。特定の対象物を識別したり、その個数をカウントする、異常の判断や分類を行うなど、様々な検査タスクを設定できます。これにより、ユーザーは専門的なプログラミングスキルが無くてもAI検査モデルを簡単に構築できるのです。

また、MENOU-TEは単なる検査モデルの作成にとどまらず、モデルの学習や評価、さらには複数モデルの管理も行える統合環境を提供します。これにより、ユーザーは効率的に製品の検査業務を進めることができるでしょう。

チームでのAI開発が容易に

AI開発がチームで行われる場合も増加していますが、MENOU-TEではファイルやモデルの共有機能も充実しています。複数人でのアノテーション作業を行う環境も整備されており、開発の効率化が図れます。これにより、AI開発における煩雑な作業を軽減し、スムーズなプロセスを実現します。

導入の障壁を取り除く

MENOU-TEは、既にAI開発部門を持たない企業でも、製造技術部門や品質管理部門の技術者が気軽に利用できるように設計されています。また、MENOU-COREという高定義かつ迅速なAI検査ソフトウェアと組み合わせることで、企業の現場でのAI導入を加速します。特に、MENOU-COREと連携することで、品質検査が一層スムーズに行えるようになります。現在、MENOU-COREの無償導入トライアルも新たに開始されており、企業はコストを抑えながら導入を検討することが可能です。

限定無償提供の開始

今般、MENOU-TEは、技術者や研究者を対象とした限定無償提供を開始しました。興味のある方は公式ホームページより申込が可能です。このシステムは、金属製品や樹脂製品、電子部品、食品業界など幅広い分野での画像検査に対応しています。また、導入費用に過度な負担をかけることなく、試験導入から本格的な導入へと進めることが可能です。

MENOU社の成り立ちと未来

MENOUは、2019年に株式会社ニコンのエンジニアが設立した企業で、AI検査ソフトウェアMENOU-COREを中心に事業を展開しています。同社は、照明やカメラの選定、工程に合わせたカスタマイズサポートなどを通し、顧客のビジネスをサポートしていく体制を整えています。今後も製造業に特化したAI開発を進め、新たな価値を提供していくことでしょう。

AI外観検査システム「MENOU-TE」は、今後の製造業における品質管理の在り方を大きく変える可能性を秘めています。技術革新の波に乗り、ぜひその手で新しい製品の現場改善を体験してみてはいかがでしょうか？