椎葉村の未来をつなぐ食と暮らしの拠点
宮崎県椎葉村は、日本三大秘境の一つと称され、そこには豊かな自然や独自の文化が息づいています。この地域で特に重要なのが、世界農業遺産に認定された焼畑農法や、山の神を敬う狩猟文化です。これらは人と自然が共存する中で育まれてきた価値観を表しています。
私たちは2026年7月より、地域の価値を未来につなげるため、レストラン「のさり」とスナック「Nava」を開業し、さらに同年秋には滞在施設「里山游巣」をオープンする予定です。これにより、食と交流、滞在を通じて地域の魅力を体感できる拠点を構築します。
里山の価値観を未来へ
このプロジェクトは椎葉村の観光振興計画の中で生まれました。村の住民と対話を重ね、焼畑農法や狩猟、独特の食文化を体感できる滞在施設や飲食店が必要との意見が多く出ました。そして、地域の一級建築士で猟師でもある尾前一日出氏との出会いが、この構想をさらに現実のものへと進めました。
尾前氏は、自然の中での体験が次の世代に伝わることを重視し、故郷・椎葉村の自然を舞台に「森の遊園地」という構想を思い描いてきました。その理念は、地域の暮らしや文化を次世代に引き継ぐための大きなステップとなるでしょう。
計画の実現に向けた取り組み
73条の範囲に基づき、地域の観光の計画を支援する「株式会社さとゆめ」と共に、尾前氏、方向性を共有する椎葉村観光協会と連携し、この拠点を具体化させています。宿泊・体験を担う「株式会社尾前の環」と飲食事業の「株式会社巡る椎葉」を設立し、椎葉村の価値観に触れる機会を提供していきます。
「のさり」と「Nava」の意味
椎葉村における「のさり」という言葉は、人々が自然との関わりを深め、恵みを授かることを意味します。猟師たちは神に感謝し、獲物を授かることを重んじます。こうした文化は今も息づき、自然との共存を重視する姿勢が求められています。
「のさり」では、地元の鹿や猪、鮎、野菜を使った料理を提供し、地域のコミュニティが集まる場としても機能します。夜はスナック「Nava」として、地域の人々や観光客が交流し、新しいつながりを生むスペースになります。
里山游巣も開業予定
秋には「里山游巣」を開業予定であり、ここでは椎葉村の生活や文化を体感できる宿泊を提供します。地域の人々との交流や自然に直に触れる体験を通じて、自らの生き方を見直す場として機能することを目指しています。次世代が自然との関わりを学び、豊かさを再認識するための場となることが期待されています。
未来へつなぐ取り組み
「里山の暮らしを未来へつなぐ」という理念のもと、私たちは次世代に向けた教育プログラムや食体験を通じて、地域の文化を継承するための活動に力を入れていきます。
最後に、私たちはこのプロジェクトを通じて、椎葉村の豊かな自然と文化を未来へつなぐ一助となることを願っています。自然との共存や地域との繋がりを再認識し、豊かさを共に追求できる拠点へと成長していくことを目指します。