H.I.F.の2024年12月度ベンチャーデット保証報告
AIファイナンスに特化したH.I.F.株式会社が、2024年12月度のベンチャーデット保証における取組実績を発表しました。今回の報告では、申込件数や審査通過件数、さらには累計実績について詳しく見ていきます。
2024年12月度の実績
2024年12月度には、H.I.F.には16件の申込みがあり、全てが一次審査を通過しました。特に印象的だったのは、申込希望金額の平均が2121万円となった点です。これは新規創業企業やスタートアップ企業にとって、資金調達の重要性が高まっていることを示しています。
2023年3月から2024年12月までの累計実績
これらの成果を通じて、H.I.F.は2023年3月から2024年12月にかけて累計139件の申込みを受け、そのうち97件が一次審査を通過しました。一次審査通過率は驚異の69.8%に達しました。さらに、実行件数は55件、累計実施金額は1,215,143,429円にのぼります。これらの数字は、H.I.F.がスタートアップや新興企業に対して大きな支援を行っていることを示しています。
ベンチャーデット保証とは
H.I.F.が展開しているベンチャーデット保証とは、従来の財務諸表に基づく審査を補完し、融資を受けづらい企業に対して融資の保証を行う取り組みです。これにより、企業が直面する資金調達の壁を超え、成長を促進することを目的としています。H.I.F.はAIによる与信審査技術を駆使し、より多くの資金が適切な企業へ流通することを目指しています。
H.I.F.のAI定性与信技術
H.I.F.が持つAI定性与信技術は、過去に8.1万件以上の売掛保証を行って収集したデータを基にしています。このデータを利用し、従来の財務状況の評価に加え、定性的特徴やコンプライアンスリスク、経済動向も評価する形で与信審査を行います。こうした技術により、業界平均デフォルト率は1.08%ですが、H.I.F.のデフォルト率はその約27分の1、0.04%に留まっています。
この技術は、大手企業から中小企業、さらには個人事業主に至るまで幅広く評価が可能です。また、企業の安全な取引を確保することから、与信評価や融資・出資の判断においても強力な支援を行っています。
H.I.F.株式会社の概要
H.I.F.株式会社は、東小薗光輝が代表を務め、2017年11月に設立されました。AI定性与信審査を基にした与信サービスや信用保証業務、決済代行といった多岐にわたるサービスを提供しています。2022年にはAI定性与信審査SaaS「二十一式人工知能付自動与信審査回路」をリリースし、経済産業省の補助金対象としても認定されました。なお、2025年1月には商号をQuants株式会社に変更する予定です。
この記事を通じて、H.I.F.の取り組みが日本のベンチャー企業の成長を支えていることをご理解いただけたでしょうか。今後もH.I.F.の活動から目が離せません。