水墨画の新境地
2025-08-29 12:20:59

水墨画と組子職人のコラボが生む新たな美意識の空間

日本の、美意識を凝縮する新たな空間



今、東京・八芳園では、2025年10月のグランドオープンに向けたリブランディングプロジェクトが進行中です。このプロジェクトでは、八芳園の持つ美意識を一層引き立てるため、全館一時休館し、全面的なリニューアル工事が行われます。そして、この度、そのリニューアルのハイライトとなるメインロビーの壁面に水墨画家・小林東雲氏の原画が初めて公開されることとなりました。

水墨画と組子細工のコラボレーション



八芳園の新しいメインロビーは「日本の、美意識の凝縮」をテーマにデザインされ、その壁面には高さ4メートルを超える組子細工があしらわれることになります。この組子細工は、福岡県大川市で活躍する組子職人・木下正人氏が制作したもので、原画となる水墨画は小林東雲氏が手掛けています。小林氏は、八芳園の日本庭園からインスピレーションを受けた作品を描き上げ、金箔とプラチナ箔を使用した太陽と月の美しい表現が特徴です。

公共の場で初めて公開されるこの原画は、八芳園公式のYouTubeチャンネルやnoteで、その制作背景や小林氏の想いが語られています。八芳園公式YouTubeでは、原画制作の様子や組子職人とのコラボレーションの過程が紹介されており、視聴者はその芸術的なプロセスを楽しむことができます。

小林東雲氏の水墨画の魅力



小林氏の水墨画には、幼少期からの墨への親しみが根底にあります。母親が書家だったことや青年時代に中国水墨画の技術を学んだ経験が、彼の表現力の幅を広げる要因となっています。1987年にはパリでの日本の美術展に参加し、その後も国内外で高い評価を受けるようになりました。特に、2014年には国指定重要文化財の水墨障壁画も手がけており、伝統的な技法を基にした革新的な作品で多くの人々を魅了しています。

日本庭園の400年の歴史を表現



この原画は、八芳園が400年にわたって守り続けてきた日本庭園から直接インスピレーションを得て制作されました。松や竹林の描写は、伝統的な日本庭園の美しさと精神性を表現しています。特に、松は長年にわたって八芳園を見守ってきた象徴的な存在であり、その存在感が作品に深みを与えています。

小林氏は、「庭園を見て回る中で感じた自然や精神を、墨で封じ込めたい」と語っています。特に強い印象を受けた松の木を描きたいと思い、松や竹をモチーフにした水墨画の構想が固まっていきました。

組子職人との創造的な交流



小林氏の原画は、八芳園の井上社長からの要望により、より水墨画らしい表現へと進化しました。通常のモザイクのような構成から、墨の濃淡や細やかな筆致が生きる伝統的な形式に修正されることになります。これにより、芸術家同士の相互理解とコラボレーションの新たなカタチを創出しました。

組子職人・木下氏は、小林氏の描いた原画から一つひとつ丁寧に組子に落とし込み新たな空間を形作ろうとしています。小林氏は「自分の描いたものを、職人がどう感じて作品にするかが楽しみです」と語り、二人の間に生まれる化学反応を期待しています。

新たな舞台の誕生



八芳園のメインロビーでは、この組子の壁が新たな象徴として皆様をお迎えする予定。伝統、自然、芸術、職人たちの情熱が交差することで、新しい美意識を感じることができる空間が創造されます。
今後も、八芳園のリニューアルの進行状況や制作過程に関する情報が、YouTubeやnoteで随時公開されるとのこと。新たな八芳園に向け、どうぞお楽しみに!


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会社情報

会社名
株式会社八芳園
住所
東京都港区白金台1-1-1
電話番号
0570-064-128

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