日本ビソーが目指す生産性向上の取り組み
日本でゴンドラ業界のシェアが1位を誇る日本ビソー株式会社。実はこの企業、ただのゴンドラメーカーではありません。同社は、業務の効率化を図るため、現場DXサービス「KANNA(カンナ)」を導入しました。この取り組みは、ノンデスクワーク業界における持続可能な成長を目指す企業にとって、合わせて注目に値するものとなっています。
課題の明確化
日本ビソーは1966年に設立され、外壁改修工事等も手掛ける企業です。そのため、外装工事には高い技術力が求められ、その管理は極めて重要な作業となります。しかし、従来の管理方法は紙の帳簿に依存しがちであり、多くの非効率が生じていました。例えば、高所作業における紙の帳票の紛失や破損、手書きの情報の間違い、デジタルへの変換作業など、処理には多くの手間がかかっていたのです。
このような背景には、建設業における「2024年問題」が影響しています。すなわち、時間外労働の厳格化に伴い、日中に業務を効率的に運営する必要が増してきているのです。日本ビソーは、よりスマートで効率的な業務運営を実現するために、ペーパーレス化やデジタル帳票の導入を模索していました。
KANNAの導入と効果
そうした課題を解決するため、日本ビソーが導入したのがKANNAレポートです。このサービスは、従来のExcel帳票を簡単に取り込むことができるため、大きなシステム変更を行うことなく導入を実現しました。現場の作業員はスマートフォンやタブレットで帳票の作成や写真の添付ができ、以降は紙の帳票を持ち込む必要がなくなりました。
これにより、帳票が破損したり失われるリスクが減少し、業務が現場で完結します。また、協力会社にもアカウントを無償で発行すれば、情報共有が進むことで作業効率が向上し、業務負担が軽減されます。これだけでも、無駄な確認作業や手戻りが大幅に減少することが期待できます。
さらなる展望
日本ビソーは、今後もKANNAを活用して記録データの蓄積や可視化を進める方針です。このデジタル化が進むことで、顧客へ提供する品質保証や施工プロセスがより透明になることが期待されています。アルダグラムも引き続き、KANNAによって業務の負荷を軽減し、さらなる効率化に尽力していくことを表明しています。
KANNAの特徴
現場DXサービス「KANNA」は、ノンデスクワークの生産性を向上させるために設計されたアプリケーションです。事務作業や移動の手間を減らし、現場作業の生産性を最大化します。特に、使いやすさに配慮した設計が好評で、Appストアでは高評価を受けています。
結論
日本ビソーの「KANNA」導入は、ゴンドラ業界におけるパイオニア的存在である同社が、さらなる持続可能な成長を目指すための重要な一歩であると言えます。今後の展開にも期待が寄せられています。