第3回全国いちご選手権表彰式が盛況のうちに終了
2025年2月21日、神奈川県横浜市の赤レンガ倉庫で開催された「Yokohama Strawberry Festival 2025」と同時に、第3回全国いちご選手権の表彰式が行われました。このイベントは、一般社団法人日本野菜ソムリエ協会の主催により、農家や生産者が自らの技術を競い、優れたいちごの生産を促進することを目的としています。今回の選手権には375品がエントリーし、熾烈な競争の中から受賞者が選ばれました。
表彰式の様子
表彰式では、最高金賞と金賞を受賞した農家に対して、賞状と記念品が授与されました。会場には受賞者やそのご家族、そしていちごファンが集まり、満面の笑顔と共に喜びの瞬間を共有しました。
最高金賞受賞者の挨拶
最高金賞を受賞した久米原農園の八代目、久米原美幸さんは、「まさかの最高金賞受賞に今でも信じられません。これを継続するためには大変な努力が必要ですが、来年も継続して最高金賞が獲れるように頑張ります」と、感謝の思いを述べました。
続いて、金賞を受賞した中山章さんや高橋義幸さんも、受賞の喜びと共に、選手権を通じて栽培技術の向上や販路の拡大が期待できると話しました。「いちごがとても甘い」と言われた経験から選手権に参加した中山さんは、受賞が自信に繋がったと振り返ります。
いちごの魅力と生産者への支援
この選手権は、農家の不安を少しでも解消し、プロモーションの機会を与えることを目指しています。協会の理事長である福井栄治さんは、「日本の青果物は世界一だと確信している。いちご選手権を開催することで、生産者が喜びを持てるような活動を続けたい」と強い意志を表明しました。
この選手権が1回目の全国みかん選手権に始まった経緯も興味深いです。コロナ禍に直面した農家たちの苦境を受け、より多くの人に自信を持って自らの農産物を販売できる場を提供しようと始動しました。徐々に全国的な影響力を持つ品評会に成長したこのイベントは、今後の農業振興においても重要な役割を果たすことでしょう。
今後の展望
全国いちご選手権は、今後も継続的に開催される予定です。受賞者だけでなく参加者全てが自らの青果物を広く知ってもらうための貴重な機会を得られる場として、多くの農家にとっての励みとなることが期待されます。
販売会も大盛況
表彰式後には、受賞したいちごの販売会も行われ、参加者たちは貴重ないちごの味を楽しみました。人気の「あまりん」シリーズを取り扱う久米原農園のブースには多くの人が集まり、熱気に包まれました。
終わりに
第3回全国いちご選手権は、いちご生産者の技術向上や販路拡大のための大きな機会を提供しました。これからも日本の農業を支えるために、こうした取り組みが続くことを期待しています。