被爆80年、平和の祈りを長崎へ
川西市役所での表敬訪問
兵庫県川西市では、2023年7月28日、6年生の草島采和さんと中学1年生の中井紗映さんが今年の「折り鶴平和大使」に選出され、その任を果たすために市役所を訪れました。二人は、越田謙治郎市長から、地域住民が心を込めて折った約11,000羽の折り鶴の中から500羽を託されました。これらの折り鶴は、8月9日に長崎で行われる平和祈念式典に向けての重要なメッセージとなります。
折り鶴平和大使の意義
この平和大使制度は、平成16年からスタートし、今で20回目を迎えています。毎年、市民の手による「りんどう色の折り鶴」が広島に届けられていますが、今年は特に長崎での式典に参加することが決定しました。この活動を通じて、川西市の市民が平和の思いを届けることを期待されています。
式典への参加とその重要性
草島さんと中井さんは、式典の際に川西市民が収集した千羽鶴とその想いを長崎の人々に届ける役割を担っています。彼女たちは、長崎からの平和のメッセージを川西市の市民に広めることも約束しました。草島さんは「これからの日本と世界の平和を守るために、何か役に立ちたいと考えています。また、見聞きしたことを伝えていきたい」と述べ、中井さんは「被爆地である長崎の歴史や文化についてまだ知らないことが多く、長崎の人々の平和への思いを理解し、広めたい」と強調しました。
県民の思いを込めた活動
折り鶴平和大使への応募は、地域の小学生や中学生、大人も含む合計14名から行われ、その中から応募動機などをもとに草島さんと中井さんが選ばれました。この活動は、被爆80年を迎える今年、特にその重みを感じさせるものとなっています。
最後に
川西市では、折り鶴を手掛けた市民が心を込めて折ったその一羽一羽に、平和への願いと希望が詰まっています。長崎への派遣は、その願いを実現させるための大切な一歩です。この二人の若き大使が未来への平和を守るために、どのようなメッセージを伝えてくれるのか、今後の活動が楽しみです。