AI活用採用選考実験開始
2024-11-14 17:48:14

AIとパーソナリティデータ活用で採用選考改革!シミックHDとマーサーが実証実験開始

AIとパーソナリティデータで採用選考を革新!シミックHDとマーサーの実証実験



少子化による人材不足や、内定辞退率の上昇、そして「ガチャ問題」と呼ばれる配属ミスマッチによる早期離職といった、現代の採用活動を取り巻く課題は深刻さを増しています。これらの問題解決に向けて、シミックホールディングス株式会社とマーサージャパン株式会社は、AIとパーソナリティデータを用いた画期的な実証実験に乗り出しました。

実験の目的は、AIを活用することで面接官と応募者との最適なマッチングを実現し、選考プロセスの効率化と、応募者満足度の向上を目指すことです。

実証実験:パーソナリティデータがつなぐ、理想のマッチング



今回の実証実験では、マーサーが開発した独自のAIテクノロジーが活用されます。このAIは、応募者のパーソナリティデータ(人格や性格特性)を分析し、面接官との相性(パーソナリティ距離)を数値化します。これにより、応募者にとって話しやすく、スムーズなコミュニケーションが取れる面接官とのマッチングが可能になります。

実験の手順は以下の通りです。

1. 面接官候補の選抜: マーサーのAIを用いて、コミュニケーション能力の高い面接官候補を絞り込みます。
2. 研修の実施: 選抜された面接官候補には、効果的なコミュニケーションスキル向上のための研修と、パーソナリティタイプ別の対応方法を記したガイドラインが提供されます。
3. 最適な組み合わせ: AIによるマッチング技術を用いて、パーソナリティ距離が近い応募者と面接官をペアリングします。
4. 効果検証: 面接の様子を録画し、面接後のアンケート調査を組み合わせることで、マッチングの精度と、応募者満足度への影響を検証します。

期待される効果



この実証実験が成功すれば、企業側にとっては優秀な人材の取りこぼしリスクを軽減し、応募者側にとってはより良い選考体験を提供できるようになります。結果として、企業の採用活動の効率化と、応募者の入社意欲向上に繋がる可能性が期待されています。

今後の展望:タレントマネジメントへの展開



シミックとマーサーは、今回の実証実験で得られた知見を元に、採用活動にとどまらず、人事における幅広い領域への展開を目指しています。具体的には、オンボーディング、配属、育成、チーム編成といったタレントマネジメント全体へのAIとパーソナリティデータの活用を検討しています。

さらに、社内には「話す」「聴く」プロフェッショナル人材を特定し、育成することで、社内コミュニケーションの活性化や、営業活動などへの貢献も期待できます。

シミックホールディングスとマーサーの取り組み



シミックホールディングスは、医薬品開発支援事業で豊富な実績を持つ企業です。一方、マーサーは、人事・組織コンサルティングにおけるグローバルリーダーです。両社の強みを活かしたこの取り組みは、日本の採用活動における大きな革新をもたらす可能性を秘めています。

シミックグループ人事の口村圭氏は、この取り組みについて「CROという専門性の高い人材ビジネスにおいて、戦略的なタレントマネジメントが重要になります。今後も、パーソナリティデータとAI技術の有効活用に向けた検討を推進していきます」とコメントしています。

マーサーの諸橋峰雄氏は、「このソリューションを他社様でも採用含めタレントマネジメントでの幅広い領域で展開していき、適材適所の実現、従業員エンゲージメント向上、そして最終的には企業の成長のドライバにできればと考えています」と展望を語っています。

この実証実験の成果が、今後の日本の採用活動に大きな影響を与えることは間違いありません。今後の展開に注目が集まります。


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会社情報

会社名
シミックホールディングス株式会社
住所
東京都港区芝浦1-1-1浜松町ビルディング
電話番号
03-6779-8000

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