進化するベビーサイン保育
2021-04-22 14:00:08
保育の質が求められる時代に進化するベビーサイン保育のメリットとは?
保育の質が求められる時代に進化するベビーサイン保育のメリットとは?
最近、保育所不足の解消が進む中、注目されているのが「保育の質」です。そんな中、特に注目されているのが「ベビーサイン保育」です。ちとせ保育園の山口理事長は、これまでの「とにかく増やす」から「質の向上」へとシフトする必要性を強調しています。少子化が進む中で、意義のある保育を実現するために、ベビーサインが果たす役割は非常に大きいとされています。
ベビーサインとは?
ベビーサインとは、言葉を覚える前の赤ちゃん(0〜2歳)が手話やジェスチャーを使って自己表現をする方法です。言葉を添えることで、赤ちゃんはその意味を自然に覚え、日常生活で使うようになります。この手法は、コミュニケーションがスムーズになり、育児をより楽しくする効果が期待されます。
ベビーサインの歴史と広がり
1990年代にアメリカで始まったこの方法は、2000年代に入ってから瞬く間に広まりました。日本でも日本ベビーサイン協会がその普及に努め、2004年以降、50万組以上の親子がこの育児法を取り入れています。
具体的なメリット
保育士と保護者への影響
ベビーサインを導入した保育施設では、子どもへの適切な対応が可能になり、語りかけも増えています。保育士は保護者とのコミュニケーションが円滑になり、保育のフラストレーションが軽減されていると報告されています。また、保育園の質の向上も期待される中、質の高いサービスとしてアピールできるメリットもあります。
赤ちゃんにとっての恩恵
赤ちゃんにとっても多くのプラスの影響があります。泣いたりかんしゃくを起こしたりすることが少なくなり、コミュニケーションがよりスムーズに行えるようになります。これにより、攻撃的な行動が減少し、自尊心の向上や感情表現の力が育まれます。さらに絵本への興味も増し、言語脳の発達も促進されるのです。
施設の声
多くの保育施設で導入された結果、職員からは「子供たちが何を考えているかを理解できるようになった」という声が増えています。実際に、ベビーサインを使ったことで、赤ちゃん同士のコミュニケーションも活発になり、言葉を使わずとも意思を伝え合える場面が増えてきました。
日本ベビーサイン協会の活動
この協会は、ベビーサインを通じて親子の絆を深める育児法を広げることを目的とし、多くの講師を育成しています。全国278箇所で教室を運営し、1,200名以上の講師を輩出しています。これにより、多くの親子が愛情あふれる関係を築く手助けをしています。
まとめ
ベビーサイン保育は、現代の保育に必要不可欠な要素として、その重要性を増しています。コミュニケーションの質が向上することは、赤ちゃんの理解力や情緒の発展のみならず、保育士と保護者の関係においても大きな影響を及ぼすのです。これからの時代において、質の高い保育を実現するためには、ベビーサイン保育の導入が鍵となるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人日本ベビーサイン協会
- 住所
- 兵庫県神戸市中央区東町123-1貿易ビル9F
- 電話番号
-
078-332-7884